タカダイオン・電子負荷療法 60兆個の細胞改善)

 健康維持体質を維持するための健康法 

 

はじめに

 

「マイナスイオ療法」について、あなたも、どこかで聞いたことがあり、名前だけは知っているかもしれません。しかし、その本当の内容を知っている方は意外に少なく、なかには、いわゆる健康食品のようにマユツバではないかと疑っている人もいるようです。

 

ここでご紹介する「電子負荷療法(負電荷療法)」は、優れた業績を残したことで世界的にも知られた生化学者、高田蒔(たかだまき)博士によって開発された医療効果の高い療法なのです。

アンチエイジング(若返り)から、抗がん剤の副作用の軽減、難病治療など、その驚くべき効果は、多くの大学病院や研究機関での臨床で医学的に実証されています。あまりにも多くの病気に効果があるので、はじめて知った方は、ほとんどが「信じられない」と言うほどです。なぜ、この療法がそんなに効果があるのか。 それは、この方法が全身の一つひとつの細胞を活性化(元気)させるものだからです。

 

病気や体の不調、あるいは老化の原因は、細胞が弱ることによって起こります。

高田博士は、体内に陰イオンを増加させることで、

細胞を高め、

活性酸素(あらゆる病気の原因物質として近年注目を集めている)を無害化し、

自律神経のアンバランスを調整して免疫力の低下を改善へと導き、

体内の酵素を活性化するなど、

電子負荷療法には、多くの薬理効果があることを見出しました。

 

そして、その発見から高田博士は、体内に電子(陰イオン)を増加させる治療器を発明し、多くの患者さんの役に立つようにとの思いから、治療器の技術に対する特許を取らず、広く公開したのです。ちなみに、この電子(陰イオン)とは何かということを少しご説明しておくと、物質(原子、分子)には、電気的にプラスの電荷を持つものと、マイナスの電荷を持つものがあります。プラスのものがプラスイオン、マイナスのものが陰イオンというわけです。

 

当然、自然界にはプラスイオンもマイナスイオンもあるのですが、人間の体では、病弱な人や慢性疾患のある人は、電気的にプラスに傾いています。逆に健康な人は、マイナスに傾いているのです。

このことから、高田博士は、電子負荷療法を考え出されたのですが、博士のこの独創的な研究を、今は知る人が少なくなったのは残念でなりません。電子負荷療法は長期間続けても副作用もなく、体への負担もないというまったく安全無害な自然療法で、テレビを見ながらでも手軽にできるという療法です。

 

人によって効果が出るまでに時間がかかりことがありますが、早い人で数週間、遅い人で3ヶ月から6ヶ月くらいで改善されたという報告が多くされています。

私たちを取り巻く環境は、大気汚染などの環境汚染、食品添加物などの化学製品、ストレスなど、健康を害するものに満ちています。こんな時代だからこそ、一人でも多くの人が電子負荷療法で健康を取り戻し、また健康を維持して病気を予防するために、この冊子が役に立つことを願っております。

2013年3月

 

◆このページでは、タカダイオン電子治療器(電子負荷療法)の簡略解説及びアレルギー疾患が改善された症例をご紹介いたします。

 

マイナスイオンには効果はない、は本当か?

 

近年の健康ブームの高まりから、さまざまな健康法が登場していますが、そのなかでも注目されてきたのがマイナスイオンを利用した健康法です。健康器具、空気イオン発生器をはじめ、マイナスイオンを発生する壁紙、化粧品、家電製品まで、さまざまなマイナスイオン関連製品が発売され、まさにマイナスイオン・ブームといえる状態です。

 

普通、こうした健康ブーム一過性に終わることが多く、一時は盛んにもてはやされても、2、3年も経つと、いつの間にか姿を消しているものが少なくありません。そうしたなかで、マイナスイオン健康法は、50年以上にわたって長く支持されてきました。これはやはり、マイナスイオンの健康効果を多くの人が認めているからではないでしょうか。

しかし、その一方で、マイナスイオンと聞くと、首をひねる人もいます。「マイナスイオンそのものは、確かに健康にいいかもしれないが、今、販売されている健康器具で果たして効果が出るのか」というものです。

 

このマイナスイオン・ブームに水を差すようなことが2002年に起こりました。

 

・ テレビ朝日の 「古館の買い物ブギ」 という番組で、トルマリンから発生するマイナスイオンには効果はないという情報が流れたのです。

・ これを受けてか、日本生活協同組合連合会では、その他のマ イナスイオン関連商品の販売に慎重な姿勢を打ち出しました。

・ また、読売新聞に 「空気マイナスイオンの言葉がひとり歩き」(2002年7月3日付)、朝日新聞には 「正体もつかめず臨床例もない」(2002年8月24日付)との見出しで、マイナスイオンの効果に否定的な記事が掲載されました。

・ さらには、週間ポスト誌でも、「空気マイナスイオンを簡単に信じてはいけません。 ほとんどまやかしで神社のお礼・お守りのようなもの。信じる、信じないは、あなた次第」(2002年11月29日号)と、マイナスイオンがやり玉にあげられたのです。

 

こうした否定的な声は、アカデミックな研究者からもあがっています。

東京大学生産技術研究所では、安井至教授(環境科学)のコメントとして、「マイナスイオンとは何かというきちんと証明した製品はほとんどない。」 

また、同研究所の渡辺正教授(生産機能科学)は、「機器が空気中に放出するマイナスイオンとされているイオン濃度は、10000個/ccあったとしても、人体への影響は無視できる程度にしかすぎない」 としている。

これらの評判に対して、マイナスイオン発生器を製造・販売している業界からの目立った反論はありませんでした。

なぜなら、こうした指摘は正しいものだったからです。

 

空気中のマイナスイオンは、すぐ消えてしまう

 

このようなことをお話すると、マイナスイオンの健康効果について説明する本で、マイナスイオンについての不利な情報を取り上げるなんて、と驚く読者がいるかもしれません。 あるいは、「やはりマイナスイオンは効かないのか」とうなずいた人がいたかもしれません。しかし、ちょっと待ってください。ここで誤解のないように強調 しておきたいのですが、先に引いたマイナスイオン批判の記事やコメントは、空気中にマイナスイオンを放出する、空気マイナスイオン発生器に対してのものだということです。このことをもう少し詳しく説明しましょう。

 

マイナスイオンには、自然界に存在するものと、医療効果を目的として発生させたものがあります。 健康ブームの中で、どちらも同じように効果があると混同されがちですが、けしてそうではありません。まず、自然界にあるマイナスイオンですが、これは森の中や滝の近く、海辺や公園、そして私たちが生活している街中にも、普通に存在しています。

 

そのなかでも空気マイナスイオンが多く発生する湖や滝の近く、あるいは森の中にいると、気分が落ち着いたり、爽やかな気分になることは、多くの方が実際に経験していることでしょう。これは、そういう所は空気が澄んでいると同時に、マイナスイオンの「癒し効果」 といわれるものです。事実、自律神経を安定させる効果も認められています。そして、こうした空気マイナスイオンは、機械的に数万、数十万個と発生させることができます。しかし、発生すると同時に、空気中のプラスイオン分子(塵やほこり)と結びついてすぐに消滅してしまいます。ですから、発生器からマイナスイオンを発生させても、数メートルも離れると、そのほとんどが消滅しているので、先のマイナスイオン批判のように、健康効果が得られるとは考えにくいのです。森の中や滝の近くで多く発生する空気マイナスイオンにしても、発生してすぐに消えてしまうので、「癒し効果」はあるにしても、それ以上の医療効果は期待できないというわけです。

 

国際的に高く評価されたマイナスイオン療法創始者

 

では、医療効果を目的とするマイナスイオン療法とは、どういうものを指すのでしょうか。

 

これは、故高田蒔博士によって開発された「タカタイオン電子治療器」によって、電子(陰イオン)を体内に直接送り込むというものです。つまり、タカダイオン電子治療器は、空気中にマイナスイオンを放出するタイプのものとは、根本的に違っているのです。

 

また、このタカタイオン電位治療器(現タカダイオン電子治療器)から体内に送り込まれる電子(e)の数は、1869億個という膨大なもので、医学的にも大きな効果が認められています。

 

ここで、電子負荷療法(負電荷療法)を創始した高田蒔博士のプロフィールをご紹介すると、

博士は1892年(明治25年)新潟で生まれ、1915年(大正4年)に、東北大学医学専門部(現医学部)を主席で卒業され、医科学教室助手として生化学研究者としての道を歩みだします。1921年にドイツに留学して膠質化学と放射線生物学を研究しますが、留学中に母校の東北大学より医学博士を授与されま した。1923年に帰国し、第一線の研究者としてさまざまな研究に取り組み、輝かしい成果をあげています。

そのなかでも代表的なものが、1925年に創始 された「血清高田反応」です。

これは、詳しい説明は省きますが、特に肝疾患の発見に役立つ検査法として世界的に使用されるようになりました。そのほか、博士の独創的な研究は、アメリカやドイツなどで世界的にも高く評価され、1954年(昭和29年)には、日本人医学者として初めて、アメリカ国際アカデミーの名誉会員となっています。

 

その高田博士が長年にわたって取り組んだのが、1940年(昭和15年)に開発した負電位負荷器(現、タカダイオン電子治療器)による電子(陰イオン)による療法の研究だったのです。

博士は、1948年に東邦大学医学部生化学教授に就任され、1958年に退職されるまでもマイナスイオンの研究を続けられていま したが、東邦大学退職後は本格的に電子負荷療法(負電荷療法)の研究と実験指導に専念されるようになり、多くの臨床例を積み重ねると同時に、博士が開発されたこの電子負荷治療器は、多くの病院や研究機関で使用され、多くの難病患者さんや慢性患者さんを救っています。

1978 年(昭和33年)、博士は惜しまれつつ86歳で逝去されましたが、博士が生み出し、育て上げられた電子負荷療法は、今に至るまで引き継がれてきたわけです。

 

タカダイオン療法の誕生

 

「血清高田反応」を発見して肝疾患の治療に大きな貢献をし、世界的に高い評価を得た高田博士がなぜ、「電子負荷療法(負電荷療法)」に取り組むようになったのか、そのあたりについても触れておきましょう。

博士が、太陽黒点と宇宙線の研究を行っていた際に、環境電位が地上よりの高さが1メートルにつき100Vであることを確認し、人間の身長を2メートルと考えれば、頭のてっぺんからかかとまで、約200Vの電位差があるのではないか、という考えがひらめいたのがきっかけとなったのでした。

高田博士は、早い時期から太陽の黒点活動と、生体の生理現象との間に一定の関係があることに気づいており、生体内電離現象を環境電位と生体関係を世界で初めて医学的に解明することに成功したのです。

その後、長年の研究を重ねて、マイナス電位が靭帯の生理機能改善に役立つことを血清学の立場からも解明し、電子負荷療法(負電荷療法)を確立したのです。

 

つまり、マイナス電子(直流)による医療効果を発見する出発点は、太陽の黒点より地上に照射する電離線の関係が生化学による生体内電離現象の発見でした。

そこで、博士は生体内に電子の量を変化させるための電気的装置を作り実験したところ、ボルトに応じて絮数値の変化が生じたのです。

このときに作られた電気的装置がタカダ式電位療法(負電荷負荷器)で、後のタカダイオン電子治療器の誕生に結びついたのです。

 

さらに、地球外の電離層や、宇宙から地球に飛んでくる中性子線、ラジウム、ガンマ線などによって、生体内のマイナスイオンとプラスイオンの変化が生じることを絮数値で証明しました。

この絮数値とは、専門的になりますが、高田試薬(肝機能検査法)を10倍に薄めた血液(血清)に微細な糸状の沈殿が下りだしたときの試薬の値で結果を表す検査方法のことです。このことから、体内イオンの値がマイナス側に向いていれば、健康を維持し、プラス側に傾いている場合は、病弱であったり、慢性的な疾患におかされていることを臨床的にも解明されたのです。

 

300ボルトのマイナスイオンが人体の機能を高める

 

こうした研究から、博士はタカダイオン電子治療器を開発し、その効果を実験でみごとに証明してみせました。その実験の詳しい説明は第三章に綴りますが、血液 (血清)に陽電荷負荷(プラス)を与える実験では、絮数値は上昇し、負電荷負荷(マイナス)を与えると下降することが判明し、これによって「電位負荷の法 則」が確立され、体内にマイナスイオンを送り込む効果が解明されたのです。このとき、実験に使用されたのがタカダイオン電子治療器で、これが電子負荷療法 (負電荷療法)の効果の証明となったわけです。

 

長年の実験や臨床医学での苦労のすえ、博士は、人体に300Vのマイナス電子を一定期間与えると、血液の流れに乗った電子(陰イオン)が人体を構成する一つひとつの細胞に到達し、細胞の活性を高め、生理機能を調整し、その結果、さまざまな疾患への治療効果をもたらすことを発見します。あらゆる研究に基づき、1957年(昭和22年)に、厚生省(当時)にマイナスイオン電位治療器の製造許可を申請します。 当時の厚生省は、博士の学識を重んじ、家庭用健康治療器のなかに新しく電位治療器部門を造り、「マイナスイオン治療器」として医療用具認可をしたのです。

 

その後、博士は、長年をかけて開発したこのマイナスイオンの医療効果を高めた電位治療器のメカニズムやシステムの特許を取らずに、広く公開しました。

これは、博士が自分の利益よりも、一人でも多くの患者さんの利益を優先したからで、その結果、電子負荷療法(負電荷療法)による研究成果や臨床応用には著しいものがあり、本書でも後に詳報しているように、多くの研究機関や病院で使用され、優れた医療効果を発揮しています。

し かし、その一方で、博士の高邁な考えを理解せず、冒頭でふれたような医学的にはなんの効果もないマイナスイオン発生器を、あたかもマイナスイオン効果があるように謳う商業主義に利用されるといったケースが続出したのは、大変残念なことです。

 

細胞を活性化すれば、健康に導かれる

 

電子負荷療法による健康への効果の原理は、簡単にいうと次のようになります。電位治療器(タカダイオン電子治療器)によって発生する100%の電子(e) を直接皮膚から体に与えると、皮膚を通って、血液を通って、血液中のγグロブリン(ガンマグロブリン)に補足されます。 補足されたマイナス電子(注;マイナス電子=他の療法と区別するためにタカダ電子と呼んでいる)は、陰イオンとなって血液を通じて全身の細胞に運ばれて、・イオン効果(血清内にマイナスイオンが増加する。 そして、細胞が酸素や栄養素を収集しやすくなること)と、・カチオン効果(細胞内の老廃物や炭酸ガスを放出しやすくする電解質イオンの規則正しい移動を促進するので、細胞の内外のミネラルバランスが整えられる)ので、細胞は賦活改善されます。

 

さらに、陰イオンは、血液や体液と一緒に全身を循環しながら、機能低下した器官の細胞を見つけると、それを賦活(細胞活性を高める)させ、ミネラルバランスの整った健康体に導くのです。

 

このことを、もう少し詳しくみていきましょう。たとえば、胃の具合が悪いと感じると、多くの人は胃薬を飲むことでしょう。 胃が悪いのだから、胃を治せばいいと考えるわけです。しかし、一時的な暴飲暴食などの場合は別として、胃だけが悪いと単純に思うのは考えものです。ストレスなどで、自律神経のバランスの崩れなども関係していることが多いのです。

 

胃が悪いのは、胃の細胞の一部が死んでしまっていたり、弱っているために影響が現れ、痛みや苦しみが発生しているわけです。病気の原因も、器官自体ではなく、器官を構成している細胞にあるのですから、病気となってしまった胃を構成している細胞を改善し、自律神経の改善もしなければ元気に回復することはできません。

私たちの体は60兆個もの細胞からなり、それらの細胞がいろいろな臓器や器官を作って、それぞれの働きをし、全身をコントロールする脳と神経の基に、一つの生命体として生命を維持しています。そして、一つひとつの細胞も、血液から酸素と栄養素をもらい、不要になった炭酸ガスや老廃物を外部に排出して、生命活 動を行っています。こうした活動は、全身の細胞が連携しているので、どこかで傷ついて弱ったりしていると、生命活動に不具合(アンバランス)が起こり、ついには病気を発症してしまうのです。

 

つまり、体の弱りとは、細胞の弱りであるのです。 体の老化も、細胞の老化によって起こります。

ですから、病気を治し元気を取り戻すには、一つひとつの細胞を元気にしてやることが重要になってくるのです。

 

元気の源は、元気な細胞にあり

 

近年は、心臓病や糖尿病などといわれる、現代医学でも完治させる方法がない病におかされる人も多くなっています。こうした病気にかかるのは、汚染物質である農薬、食品添加物、薬害、大気汚染、生活環境の悪化などまた、さまざまなストレスなどによって、細胞の生命機能のバランス、および免疫機能が崩れて病気が発症していると考えられます。ですから、こうした病気に対しては、細胞のバランスを改善しなければ、病気を根本から治すことができないのは当然です。

 

   


タカダイオン電子治療器で生命機能をバランスよく改善
その細胞のアンバランスを改善するのが、
細胞を活性化する電子負荷療法(タカダ電子健康法)なのです。

 

 

副作用のある薬で対症療法的に治療するのではなく、副作用のまったくない自然療法である、安全なマイナスイオン(e)で細胞を活性化するとで、衰えた細胞を蘇生することは、まことに理にかなった方法 といえるのではないでしょうか。 また、細胞を活性化しておけば、生活習慣病の予防につながることにもなるといえます。

 

 

血液をサラサラにしてくれるカチオン効果

 

人は誰しも、精神的、肉体的に無理が続くと疲労します。 この疲労が続いたり、食生活が乱れたりしていると、血液が酸性化(ドロドロ)して、酵素活性を低下させます。 すると、細胞の代謝に乱れが始まり、それを放置していれば、ついには病気になってしまうことになります。

逆に、精神的にも、肉体的にも健康な人は、代謝もスムーズに行われ、血液が弱アルカリ性(サラサラ)で、ペーハー(pH)が正常になっているため、元気でいられるのです。

このように、元気で健康になるためには、血液を酸性から弱アルカリ性に傾けることが大変重要なことなのです。

人体に最適なペーハーは、どのくらいが正常なのでしょうか。

「血液の弱アルカリ性は、7.4が最適」と考えられていますが、肝臓は7.35、脳は7.05、神経は6.8、骨髄は7.35、網膜は7.0 とそれぞれpH値が違います。

これらのバランスを正常に保つことが重要で、このバランスが崩れてしまうと、多くの病気を引き起こしてしまいます。

 

話を血液に戻せば、血液を車とたとえれば、血管は道路です。 弾力性のある血管とサラサラの血液(弱アルカリ性はスイスイと流れます)が、長いあいだの悪い生活習慣や、慢性などの病気によって血液が酸性に傾くと、血管が狭くなり、血液がスムーズに流れなくなります。

酸性の血管(ドロドロ)が血管をガタゴトと走るために、さらに血管をボロボロにしてしまい、ボロボロの血管はやがて、脳梗塞などの脳卒中、心筋梗塞や動脈留などの原因になってしまいます。

 

電子負荷療法(タカダイオン療法)では、血液を健康な弱アルカリ性にすることが分かっています。 これは、カルシウムイオンを血液中(血清)に増やし、血液中に溜まっている老廃物である乳酸、リン酸、酪酸などの酸性物質を中和するからです。

 

元気な人は、体の中の一つひとつの細胞が快適に生活できる良い環境、つまりサラサラで弱アルカリ性の血液を持っています。 それによって、免疫と自律神経、そして内分泌ホルモンの細胞たちも正常に活動できるわけです。

 

それに対して、病弱な人、あるいは慢性疾患を抱えている人は、体がプラスイオン化して、血液も酸性傾向にあります。そういう人は、体を極力マイナスイオン化するように努力することが、健康への近道となるのです。

 

免疫力を高めるマイナスイオン効果

 

1992年、東京大学病院分院検査科講師の富山哲雄氏は、「広島医学」にマイナスイオン療法で免疫力が高まることを発表しています。

広島大学医学部教授の小林宏志氏と高田蒔博士も、かつて、免疫力が高まることを日本温泉気候物理医学(第37回)で発表しています。

 

電子負荷療法(負電荷療法)を行うと、細胞性免疫力が、リンパ球芽球化反応(幼若反応)で促進されることが認められ、免疫の最先端で働くマクロファージという免疫細胞の作用を助ける役目をしているグロブリンの産生も多くなることが判明しているのです。

 

免疫とは、すでにご存知かと思いますが、私たちは生命を維持するために呼吸をし、食事をしています。 しかし、食事や呼吸をすることで、細菌やウイルス、汚染物質、化学物質も同時に体内に侵入しています。 侵入したそれらの外敵と闘い、退治して、感染症や病気から体を守ってくれるのが免疫の働きなのです。

免疫の力は、個人によって強弱がありますが、誰でも生まれながらに備わっているものです。免疫細胞は、骨髄で作られた白血球のなかにあるマクロファージ、顆粒球、リンパ球などで、これらの免疫細胞は血液やリンパの流れに乗って、体内の隅々まで巡回(パトロール)しながら、外敵の侵入を見つけると、闘って退治 してくれます。

 

電子負荷療法(負電荷療法)では、この免疫力を高めてくれるだけでなく、体内の毒素や老廃物の排出を促進してくれますが、それだけでなく、活性酸素を無害化 してくれます。また、ドロドロ血液を改善し、自律神経の正常化などもはかられますので、これらの働きによって、総合的な免疫力も高まるのです。

 

※なお、ここまで述べてきたような細胞の働きや、活性酸素の無害化などについては、後の章でも詳しく述べることにします。

 

マイナスイオン効果がある治療法 タカダイオン・電子負荷療法とは

 

 

では、電子負荷療法とは、どのように行われるのかをご紹介しましょう。

 

電 子負荷療法の治療器(タカダイオン電子治療器)の特長は、治療器本体から直接でている治療導子(ステンレス製の金属の板で、5.5cm 厚さ1mm, あるいはゴム導子)を手に持つか、皮膚に直接当てて、1日1時間300Vで電子(陰イオン)を体内に増加させる効果を与えるというものです。

 

副作用の心配がなく、療法中も、ピリピリ感などがまったくなく、簡単で安全な治療器です。

 

治療器の治療導子を手に持つと、タカダ電子(電荷)が湿り気のある体表(皮膚)に伝わり、さらに気管、気管支、肺胞、汗腺、皮脂腺などの血清内のγ-2グロブリンに補足されます。

タカダ電子を補足したγ-2グロブリンは、陰イオンとなって血液循環によって、体のあらゆる臓器や組織の周りを流れ、ある場所では速く、ある場所ではゆっくりと移動しながら、弱ったり傷ついたりしている細胞に電子(陰イオン)を集めます。

そして、活動の機能が低下した細胞の周囲に集まった電子(陰イオン)が、イオン効果とカチオン効果によって、細胞を賦活し、細胞を元気にしてくれるのです。

 

つまり、療治導子からのタカダ電子が、陰イオンとして行き渡ると、弱っていた細胞は、酵素・栄養素の吸収と、老廃物・炭酸ガスの排出を積極的に行うようになります。その結果、細胞の内と外でカチオン効果の規則正しい移動が起こるため、血液も弱アルカリ性に導かれ、弱った細胞が活性化し、免疫力・自然治癒力が高まり、各器官の元気が回復していく、というわけです。

 

特に、体液循環の緩やかな部位の細胞には、電子(陰イオン)が大きな影響を与えます。たとえば、脳幹や小脳の神経細胞周囲、リンパ節内、胃や腸内、血管壁内、骨髄組織細胞周囲をまわる体液などが考えられます。

 

電子負荷療法では、最初に全身の体表(皮膚)に電子(陰イオン)効果を与えますから、潤いと弾力をもった肌を作ります。その意味からも、電子負荷療法は、肌の衰えや、皮膚疾患にお困りの方にはピッタリの療法と言えます。

次に、血液や体液といっしょに全身にまわりながら、体内の弱った部位の細胞に賦活改善効果を与えることになりますから、慢性疾患の改善や、中高年の方の健康維持、病気予防にも最適な健康法なのです。

 

このイオン効果とカチオン効果の法則的な移動は、電子負荷療法(負電荷療法)にのみ起こる生体内の特異的な現象であり、他の類似治療器では全く見られない特長です。

 

 

続けることで、治癒力が高まる

 

電子負荷療法は、1日1回、1時間が理想です。治療導子を手に持つか、皮膚に当てるだけですから、テレビを見ながらでも、ゆっくり横になって行うこともできます。そして、できるだけ毎日行うことが望ましいのです。

 

 

 

最初のうちは、すぐに効果を実感できないかもしれません。

病気の臓器や器官では、何百万個、何千万個という数の細胞が弱っていると考えられます。

 

 

電子負荷療法は、薬などで無理やり治療するのではなく、

体内に入る1869億個という eの力で自らが持っている治癒力を回復させる療法です。

 

血液や体液とともに、全身に電子(陰イオン)がまわって、慢性病やその他の病気の箇所の細胞を見つけ出し、賦活改善していきます。ですから、電子負荷療法を始めたからといって、即座に「効果があった!」と自覚できるようなものではありません。

ある意味で、ゆっくりした改善効果と言えるかもしれませんが、毎日続けていれば、知らず知らずのうちに元気を取り戻しているはずです。ですから、少なくとも、2、3ヶ月は続けて欲しいのです。

 

副作用がなく、薬や手術のように体に大きな負担をかけるものではありません。

安全で安心であり、長期間続けても、効果はあっても、健康にマイナスになることはありません。

また、治って元気になったからといって治療を止めずに、そのまま続けることをおすすめします。

健康維持体質を維持するための健康法として、タカダイオン・電子負荷療法は優れているのです

 

安全で無害な電子負荷療法

 

電子負荷療法(負電荷療法)の開発者である高田蒔博士は、この療法について次のように説明しています。

 

病気の体を本当の健康体にするためには、一朝一夕でできるものではありません。本来は、生活習慣などの改善も含めて、半年でも一年でも治療を続けることが必要です。しかし、そのために危険を冒すようなことがあってはならないのです。

 

電子負荷療法は、いくら長く続けていても、副作用や障害を起こす危険はまったくなく、習慣性でもありません。

 

高田博士がこのようにはっきりと安全無害であると言えるのは、厚生省(当時)から医療用具としての認可を受けられたことはもちろんのこと、医師や研究機関による医学的な実験や、長い間の臨床によって、その安全性が確認されているからです。

また、電子負荷療法は、実践しているとわかるのですが、まったく無感覚なために、なんとなく無感覚と感じる人もいるようです。 しかし、これは大きな認識の違いといえます。

 

実は、この無感覚こそが、療法の安全無害性と関係がある特長の一つなのです。

 

電子負荷療法は、全身の細胞にカチオン効果をあたえることで、血液中のナトリウムイオン、カルシウムイオン、カリウムイオンの規則正しい移動を行わせ、イオン効果で血液(血清)内に法則的に規則正しく陰イオンが増加するので病弱な細胞は賦活改善され、細胞の活性を高めることで、多くの病気が体の内部から治療されるのです。

 

この療法によって効果があった疾患を次に挙げておきましょう。

これは、高田博士による文献報告(「電位療法研究会」1987年 VOL14 No.1)です。これを見ても、電子負荷療法が多くの疾患に効果があることがおわかりいただけるでしょう。

 

 疲労回復

 催眠作用

 便通調整作用

 食欲増進作用

 消炎作用

 創傷及び潰瘍の改善作用

 白血球増多作用

 ケロイド軟化作用

 止血作用

 肉芽細胞形成促進作用

 痔の改善作用

 血圧効果

 造血作用

 末梢血管拡張作用

 咳止め作用

 制酸化作用

 解熱作用

 胃腸運動促進作用

 抗リウマチ作用

 抗結核作用

 鎮静作用

 血液蛋白集成の改善

 抗アレルギー作用

 体質改善作用 

 鎮痛作用

 腎機能の改善

 肝機能の改善

 強心作用

 制汗作用

 中枢神経・末梢神経及び

 植物神経等の改善

 

 

こんな点には要注意

 

なお、蛇足ながら、注意点を付け加えておきます。

  電子負荷療法(負電荷療法)の効果とは、主に

活性酸素を無害化できること。 自律神経を改善できること。

酵素を活性化できること。

イオン効果とカチオン効果があること。であり、加えて、

これらの効果が、医学的に証明されている(病院や研究機関による臨床例)こ

が大事になってきます。

 

近年、報道などで問題になっている類似の治療器には、虚偽の体験談や臨床例などを使って、消費者を騙す詐欺まがいの詳報があります。現在も心ない業者は、体験談と称する談話を使って電位治療器を販売していますが、マイナスイオン効果を証明する説明や、病院での多くの臨床例は、ほとんど存在していません。

消費者問題に詳しい東京経済大学教授の村千鶴子氏は、「体験談の多くは主観的で、内容の信義も読者は判断しづらい。信用できる情報を収集すべきだ」(読売 新聞2011年10月27日付)と、注意を喚起しています。

つまり、一般的に体験談は、電位治療だけでなく、サプリメントなどを購入するときも、必ず臨床例や、医学的な証明を要求してから、詳しい効果の話を聞くようにしたほうが賢明です。もし、それが出せないようであれば、「まず、怪しい」と思った方が無難です。

 

その理由は、

タ カダイオン療法だけがマイナスイオン効果を基礎的な実験や、医学的に証明したものであり、多くの大学病院で患者さんを改善させた臨床例があるからです。体 験談のほとんどが、個人に対する取材記事です。効果効能は、気持ちのありようでも変わります。一概に虚偽とは言えませんが、医師の診断とはまったく違います。

  

体験談で、「あの人は治った」のではなく、「どこの病院で、どんな治療法で治った」のかを把握したうえで判断するようにしてください。

さまざまな著書でご紹介しているのは、病院の医師や大学の先生方が入院患者さん、あるいは外来患者さんがどのような治療法で改善されたのかを報告書として作成した臨床例ですから、安心できるのです。

また、近年、高田蒔博士が開発したマイナスイオン治療器の類似品が、「マイナスイオン療法器具」として販売され、多くのトラブルが発生しています。

 

【 医学的な検証をしっかり行っている療法は、タカダイオン療法だけである 】

ということをご承知おきください。

 

健康と若返りの効果を発揮し、老化防止の効果を上げる治療法

 

 

この章の最後を、電子負荷療法(負電荷療法)の開発者である高田蒔博士の言葉でしめくくりたいと思います。

 

「負電荷療法(タカダイオン療法)」は、 治療中もまったく無感覚であるため、中にはなんとなく物足りないという人もおりますが、全身に一定のマイナス電位を与えることで、電解イオン(ナトリウ ム・カリウム・カルシウム)を法則的に規則正しく一定方向に移動させるため、痛みやしびれなどの刺激は、まったく発生しません。生理作用の中で細胞の機能を賦活させるので無感覚なのです。

 

この無感覚こそがタカダイオン療法の安全無害を象徴しているのです。

 

一つひとつの細胞の機能を増進させながら病気のところがあれば、その病気を治し、臓器や組織の機能を同時に治療することにより、健康と若返りの効果を発揮し、老化防止の効果を上げる治療法なのです。

 

 

ここで、アレルギーに関係する電子負荷療法(タカダイオン)の臨床の基礎となる人体作用について記述したいと思います。

「電子負荷療法の実際とメカニズム -細胞改善療法序説-」 臨床の基礎知識より抜粋

広藤道男、高橋周七、伊藤隆太、藤巻時實共著

 

   活性酸素の毒性防御に及ぼす効果    

 

活性酸素は、他の分子とか物質より電子を奪うことが毒性発揮の原因となるが、河野裕行は日本の碩学であった吉益東洞(1702~1773)の唱えた「万病一 毒論」の主因になるとして、活性酸素に似た害を早くより警告していた。1990年に至って、この害を抑制するものとして電子負荷(負イオン)は有力ではないかという研究発表を行ったことがある。

日本大学薬学部 高橋 周七教授と古津 みをおよび小鹿原 健二等は、薬学の観点より活性酸素の毒性の防御について、eの効果を予期して日本で初めて電子を負荷したマウスの体内に、活性酸素を発生させる実験を行ったが、毒性効果を認めたので、日本薬学理会(1998)で発表を行った。〔参考文献 古津みを、小鹿原健二、古河義久、高橋周七:「負イオン(電子)の導入で活性酸素の毒性の防御は可能か」(日本薬理学会 第118年回で発表)1998.〕

 

a.実験の概要

6週令の10匹のマウスを1群とした6群を用意して、第1群は対照群、第2群はパラコート投与群、第3群は電子負荷群、第4群は電子負荷1週間目にパラコー トの水溶液を与え、続いて1週間の負電荷を行い、この時点で各群とも屠殺(とさつ=家畜類を殺すこと)して調査を行った。

パラコートの投与は130mg/kgの水溶液(マウスの死なない程度の量)を強制的に経口投与した。

電子負荷は、図6-24のように絶縁されたステンレス製のケージ内で飼育をしながら負荷用の導線を接続して、アースに対して-150Vの一定負荷を2週間連続してマウスに与えた。

 

b.調査方法と結果

体重測定:第2群のパラコート投与群は体重が減少したが、第4群のパラコートと電子負荷群は、体重減少は皆無かった。

組織標本:パラコート投与1週間後に屠殺して作製された肺の組織標本の所見は第2群(パラコート投与のみの群)の肺の外見および組織所見は著名に変化を示したが、第4群のパラコート投与と負電荷負荷群では肺の肥大も損傷も抑制されて、ほとんど異常が認められなかった。

 

c.実験結果

電子の生体への負荷は、生体内の活性酸素よりのダメージを抑制できることが判明した。

 

d.考察

パラコートを経口投与により体内で活性酸素を発生し、肺を損傷する薬物である。この実験では呼吸器を通してパラコートを肺に吸入させるのではなくて、経口的に投与したので、いずれのマウスにも平等に活性酸素を発生させるところに重要な意味があると思われる。このとき肺内には血液中のヘモグロビンに吸着されな い酸素が2~3%存在することをふまえての実験である。日本大学薬学部教室の先生方に敬意を捧げるとともに、日本理工医学研究所・古賀義久氏に敬意を表する次第である。

 

  酵素反応促進と活性酸素のデータについての中間的考察 

                                                              (一部抜粋) 

 

地上の生物、特に人類は空気中の陰イオンおよび地殻より上昇する電子と関係を持ちながら、進歩してきたのではないかと思うのである。水とか空気あるいか光に関しては、科学データ集積が早くて、現在は知識の一部となっているのである。しかし、物質を作る「原子核と電子」(電子殻構造)の中の電子が、まさか別行動をとても考えてもいなかったことである。追加しておきたいことは、生理作用を順調に行わせている酵素反応の促進も、活性酸素の毒性防御作用も結果的には体の組織・器官などを形成する細胞を改善防御することにほかならないのであり、細胞活性化の一翼を担っているものである。

さて、次編では電子の賦与はいかに生体の健康と疾病の改善に関与しているかを述べたいと思う。

 

 

 電子(負イオン)の人体作用へのまとめ  

     

臨床をはじめる前に電子の生理作用、化学作用の概略を整理しておきたいと思う。それは、各症例の説明の中で至るところに必要となるからであり、また細胞改善療法提案の基礎になるからである。

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1.細胞の活性作用

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ヤリイカの実験で、弱った細胞が活性化を受けて、正常な活動電位に回復するが、それ以上の過度な活性を受けないことが示された。これはe効果の基本になるであろう。従って創傷治癒、免疫作用、神経的作用など各方面の効果に著明に現れるので順次記述したいと思っている。

酵素作用の促進は細胞、組織、臓器の活動を順調にし、活性酸素の毒性の防御は、環境汚染の多くなった現在において現代人の健康を守る大きな役割をするであろう。これからの化学的な作用も、結局は先述したように生体の細胞を守ることになるのである。

 

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2.脳および神経系細胞の活性化

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まず、脳細胞について記述しておくと、大脳皮質(記憶、計算、運動、感覚、企画、創造などの役割をもつ)、大脳辺縁系(感情中枢)、視床下部(自律神経系の中枢)および脳下垂体(ホルモンの高位中枢)などはすべて神経繊維により繋がっていて機能的な関連性をもっておるのである。

例えば皮質における職場での知能的・企画的ミス、あるいは多忙さは、感情中枢の疲労とか過敏・ストレス、程度がひどくなるとうつ傾向を誘発するものである。これはまた自律中枢に影響して交感神経緊張症とか自律神経の不調を誘って病的状態に陥らせるものである。(図7-1)。

 

この影響でホルモンの高位中枢である脳下垂体の機能不良が表れて体調を低下させるものである。〔参考文献 時実利彦「脳の話」岩波新書、1997〕

 

以上のような種々の状態に対しては、医療としては難しい状況であるが、もしこの状態に対して脳の各部位の細胞が活性化を受けて改善していけば種々な症状は安定していくであろう。

 

 

現在の西洋医学的方法は決して十分な良い方法を患者に提供しているとは思われないためか、多くの患者は種々な症状に困っているように思われるのである。

 

次に錐体外路系の大脳基底核(図7-2)の異常はそれなりの症状と疾患を示しているのである。これら諸核の機能的・線維的状態がどのような状態かによってその個体の機能障害・症状・疾病の多寡が左右されるのである。

以上のような脳細胞の種々な状態に対して、電子による細胞活性がどのような臨床症状の変化を得たかは症例で述べたいと思う。

 

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3.免疫作用の増強(免疫細胞の活性化)

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異物侵入時に直ちに活動するマクロファージと、情報を受けて免疫活動に入るリンパ球TおよびB細胞は、免疫力発生時の原動力となる細胞である。

これらは、電子によりすべて活性を受けてTリンパ球の幼若化反応、およびBリンパ球より形質細胞に進展した後の免疫グロブリンの産生・分泌が著しくなる。

また、沈降反応の結果でわかるようにおそらくマクロファージの活性によるものと思われるが、免疫複合体(ICと略)は早期に浄化排泄されている。これは、腎炎・リウマチ性疾患あるいは自己免疫疾患(全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群など)などの予防や治療に益することが期待されるのである。

 

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4.体液性の作用

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血液のpHを弱アルカリ化することは、体の恒常保持作用に必要であるが、これについては ホルモンバランスの改善は、感情中枢とか自律中枢の好転による脳下垂体細胞の活性により改善するのであろうと考えられる。また、これに伴い副腎皮質よりのステロイドホルモン(SHと略)の分泌も好転してアレルギー疾患への好影響が想像されるのである。

消化液分泌の好転は食欲増進につながり、特に膵液分泌の改善糖尿病の改善に役立つときがあるであろう。結局体液の改善は全身の健康につながるものと考えられる。

 

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5.酵素作用の促進

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酵素作用の促進は電子の生体に及ぼす作用に関して最も重要な意味を持つものであると想像しているのである。

この項では我々が実験により得たデータと、酵素特有にATPaseとの関係を追求しようと思うのであるが、種々な他の酵素については臨床例記述の際に触れたいと思う。ATPaseはATP末端のリン酸Pを遊離して、これより約7,300カロリーというエネルギーが生産されて細胞活動に用いられるのであるから、eがATPaseの作用を促進することは生理作用を増強するという大きな作用を持つことになる。例えば細胞の能動輸送(ナトリウム-カリウムATPase)、細胞成分の生合成、筋の収縮運動、刺激の伝達、生物発光などに関係してくると思われる。我々の行った酵素実験はウレアーゼを用いた、がATPaseもウレアーゼも共に水分解酵素であるから、ATPase酵素機能も同様な作用形式で機能が促進されると考えられるのである。

 

a.ヤリイカ神経の活動電位の正常化

この実験結果を記述した際にATPと電子が関係あるに違いないことを述べたが、電子により酵素作用が促進されるという結果が判明してみると、すでに述べたようにATPaseの作用によりATPよりエネルギーがすばやく産生されたことが、ヤリイカの神経の活動電位が速やかに活性化されて正常に回復した原因と想 像されるのである。活動電位の正常化と電子の間がATPaseの作用促進により生体のどこかに存在するかもわからない疲労や損傷した細胞が活性化されることがあれば、その意義は大きいものになると思う。〔参考文献 松本元「神経興奮の現象と実態(上巻)、丸善、1981〕

 

b.ATPaseとミトコンドリア

ATPase はミトコンドリアの内膜で作られるものであるから、この酵素の細胞内とか生体内分布が概ねミトコンドリア(の分布と一致するわけである。ミトコンドリアは 細胞内では均等に分布するとされているが、しかし細胞・組織がその機能のために多くのエネルギーを必要とする部位とか組織ではミトコンドリアは密に存在す るのであるからATPaseも同様に密に存在することになる。なお、ミトコンドリアは神経、脳、腎臓、肝臓の細胞、あるいは卵細胞の中に高濃度に存在しており赤血球膜には約5,000個も存在しているという。

 

c.線維芽細胞の活性化

この細胞のミトコンドリアは連続的、時には律動的な容積と形態および分布の変化が見られると報告されている。 この変化はミトコンドリアがいかに組織の再生と充実などのために活動しているかを想像させるものであろう。

創傷治癒実験で観察された負電荷負荷群の線維芽細胞の活動はめざましいものがあり、対照群との間に大きな差異が認められて電子によるATPase作用の促進が想像される。ところが、このときに再生された肉芽が過剰増加を示さなかったことは、電子の作用が自然治癒線上の作用効果を示すものであり、注目に値することであると思われる。〔参考文献 Robertis E De Saez FA. Robertis EMF De:「細胞生物学 上巻」内薗耕二監訳、1773、学会出版センター、1980〕

 

d.免疫細胞の活性化

白血球のミトコンドリアは中心小体に対して放射線状に配列しているが、いかにATPaseが多く血球内にも存在しているかがわかる。

免疫作用開始の際に、このATPase酵素が既に活性化されていると、マクロファージ、リンパ球T細胞・B細胞の初作動時よりいかに強力に作用し始めるかは、免疫実験で電子負荷群が非負荷群より著しく免疫力増加が示されたことにより推定可能である。これも、ATPaseの存在により納得できるものである。マクロファージは銀、墨汁のようなコロイド粒子のような陰性荷電した物質を取り込む性質があるので、電子が十分に与えられるとマクロファージの細胞エネルギーが多く産生されて、細菌などを多く取り込む(endocytosis)ことが想像されるのである。〔参考文献 Robertis E De Saez FA. Robertis EMF De:「細胞生物学 下巻」内薗耕二監訳、403、学会出版センター、1980〕

 

e.生殖医療へのかかわり(図7-3)

日本では少子化問題で、医師会をはじめ国全体でこのテーマの解決を検討している状態である。テーマ打開の一つとして、精子の1回射精数時の精子の運動率が問題である。環境ホルモンとか日本のストレス社会とか、あるいは体内で過剰に発生した活性酸素などが原因で「精子減少症」とか「精子無力症」などが多くなっていることは大問題である。

 

これらの問題に負電荷はかなり関係があるように思われるので継ぎの臨床編で詳細に述べたいと思うが、ATPとミトコンドリアの項目であるので、はじめに一つだけ記憶しておきたいのは1匹の精子は1つの細胞であるが図7-3のように頭部と中央部に多数のミトコンドリアが存在することである。このミトコンドリアより精子エネルギー源のATPが作られ、また、高濃度のATPaseも存在していることになる。

 

最近のニュースによると、無精子症精子無力症あるいは減少症などの男性の精嚢から生死になるべき細胞を採取してマウスの精巣で成長させて、2~3ヶ月後に精子が成熟した時点で体外受精させる方法により不妊を解消しようと、米国、日本、フランスなど各国で試みられている由であるが、人間は何とも無力な存在になりつつあるものかと哀れさを感じずにはいられないのである。ま た、卵子にもミトコンドリアが多量に存在するので、負電荷は有効作用するのであろうと想像しているのである。

 

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6.活性酸素の原因と毒性防御

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パラコートによる肺の傷害が電子を与えることによりほとんど生じなかったことより考察すると、4種類の活性酸素(O2、H2O21O2・OH)の害を消去できることが判明し、体内で生じる過酸化脂質の害を防ぐことが可能になったのである。ここでは、体内に入ったときに活性酸素を発生させる原因を挙げ、次いで現在行われている防御法を述べたいと思うが、原因が多数なので驚かされる。

 

a.活性酸素の発生原因 

 

1)環境汚染

大気汚染は石油・石炭燃料を使用する工場の煤煙(石油コンビナート、火力発電所など)、幹線道路の自動車の排気ガスなどは大きな原因である。

水質汚染はゴルフ場とか農家で使用した除草剤・殺虫剤などが地中に浸透して、河川に入り水源地に入ったときに原因となる。そのほか、工場で使用する化学薬品が敷地に流された土壌汚染が原因となる。

 

2)化学物質

例えば、抗がん剤は標的のがん細胞は破壊するであろうが、体内に活性酸素を生じて他の場所に疾患(がんなど)を生じるであろう。その他にも農薬・殺虫剤・食品添加薬剤(新鮮度維持剤…)などがあり、化学物質は活性酸素の大きな発生源となる。

 

3)放射線と紫外線

宇宙より飛来する宇宙線は少量であるし、人類誕生以来受けているので大きな害は報告されていない。ところが病院などのCT検査、X線検査も頻繁に受けることによって活性酸素が生じるのであり、また大量の放射線治療は警戒しなければならないし、核実験とか原子力発電所の事故は最大に要注意である。特に放射線の大量照射は細胞核のDNAに活性酸素を生じてDNAを破壊するのである。

紫外線は皮膚がんとか白内障の原因になり得るので、外出時間の多い人はサングラスの考慮も必要であろう。フロンガスの使用によるオゾンホールの拡大があればなおさらのことである。

 

4)日常生活と食事

過食と肉食の多いこと、日常生活で過敏な運動とかストレスの多いこと、特に40歳以後の喫煙などは現代生活の中で注意すべきであろう。

 

 

b.現在の毒性防御法  

身体を活性酸素より守る抗酸化物質(スカベンジャー)には 酵素、ビタミン、ミネラル、その他の物質 があるが、十分な作用をしないのである。カタラーゼ、SODなどの酵素は、体内で合成されて個人差があると思われる。体外より摂取する食品について述べると、緑黄野菜、ミカン類(ビタミンB、C群)、ナッツ、植物油、豆類(ビタミンE)、ニンジンなど緑黄野菜(βカロチン)、赤ワイン、ココア(ポリフェノール)、緑茶(カテキン)などを十分に摂ると良い。そのほか、ミネラルと蛋白はスカベンジャーの働きを助ける。丹羽氏自身の開発したSOD様食品(低分子抗酸化剤)を推奨している。〔参考文献 永田親義:「活性酸素の話」講談社、1996〕

 

上記のような緑黄野菜などを多く食用することは有効であるが、都会生活者は十分に補給することは難しい。沖縄県の方は環境条件が良くて動脈硬化が少なく、脳梗塞とか心筋梗塞の発症する人が少なく、長寿の人が多いのは有名である。

日常生活で野菜・海藻は手近にあり、ビタミンの豊富な豚肉を常に摂ることなどがその理由の一つとして挙げられている。東邦大学名誉教授伊藤 隆太博士は、日本古来よりの食事を見直すことを勧めておられる。〔参考文献 伊藤隆太:「活性酸素病-治る治る有用植物の神秘」健康新聞社、1997〕

 

c.負電荷の活用 

1つの活性酸素を消去するには、eが3個必要であるが、現在の生活環境、特に生産立国で走ってきた日本、あるいは生産に励む途上国の地域では、活性酸素の発生要因は既述したように、気分の悪くなるほど多いので あるから、発生要因を少なくすることは、政治・経済・日常生活より努力しても容易には除けないと考えられるのであり、この傾向は世界各国同じではないかと思われるのである。

これらの点より考えてみると、日常生活の中で電子負荷を習慣的に行うことは、活性酸素の害を防ぐとともに、体調を調節して、健康を維持できるので最良の方法ではないかと思うのである。

 

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7.アレルギー改善作用

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アレルギーに関係した基礎データはあまり研究されていないが、多数のアレルギー疾患が改善していて、その中で調査したIgE値が改善しているのである。

アレルギー発生時の主役はIgEであることは石坂博士の発表(1966年)以来基礎知識であるので、これを中心に記述してみたい。

本症の発生時には、アレルギー抗体としてIgEが正常値以上に生じて、その結果、種々なアレルギー特有な症状を発生するのである。したがって、電子負荷によりIgE抗体の量が正常値になることは、本症改善の基本条件に適していると考えられるのである。ヒスタミンなどの問題は症状の発生時のトラブルであるが、掻痒感(そうようかん…体の一部がむずむずとすること、かゆいこと)とか紅疹の生じた患者には、とりあえず抗ヒスタミン剤を使用した後から電子負荷を始めることによって、年来(数年前から続いていること)のアレルギー 体質を改善することができるのである。アレルギー所有者は、できれば発病しないときより電子負荷を開始すれば発症しなくてすむのである。

現在のアレルギーの問題点〔参考文献:菊池浩吉:医科免疫学、南江堂、1996〕の中の重要な項目1~2と、負電荷との関係を考慮してみることにする。ヘルパーT細胞のTh2の機能が増加するとIgE産生が増加し、Th1の機能が増加すると免疫力が増加するのである。したがて、免疫力を増加させる負電荷は、Th1の機能を増加させると考えられ、またIgEの量を正常に改善する負電荷は、 促進または減退していると想像されるTh2の機能を正常化させるのではないかと考えられるのである。このような意味よりTh1とTh2に対する電子負荷の作用は、研究されねばならないテーマであると考えられるのである。

2000年(第16回)日本国際賞受賞者

生体防御分野 免疫グロブリンEの発見とアレルギー発症機序の解明

 

石坂公成博士(日本)

ラホイアアレルギー免疫研究所名誉所長 1925年生まれ

 

受賞理由:喘息、花粉症、食物や薬アレルギーに代表されるアレルギー疾患は、今や世界人口の約20%が罹患し、なお患者数が増加を続けている人類に課せられた大きな問題である。アレルギー現象は古くから知られていたが、その実態は永らく不明であった。

石坂博士は、アレルギー現象の分子レベルの解明を目指し、多くの困難を克服し、ついに1966年その原因物質として第5番目の免疫グロブリンE(IgE)を発見し、アレルギー発症機序の分子レベルでの理解を可能にした。

この発見に続き、1969年スウエーデンのS.G.O.JohanssonらがIgE骨髄腫を報告し、他の免疫グロブリンと同様、IgE産生細胞の腫瘍の存在を証明し、新しい免疫グロブリンであることが裏付けられた。

他の免疫グロブリンと異なりヒトの血清中に百万分の1グラムしかない微量のIgEを同定するには、この蛋白に特異的な抗体を作成し、生物活性を指標として分子を追及するという石坂博士の卓越したアイデアがあった。

この手法は、その後、超微量免疫機能物質であるサイトカイン研究に広く利用された事から分かるように、目に見えない微量の蛋白を同定する研究手法として後世の研究の発展に与えた影響は計り知れない。

さらに、石坂博士は、2分子の抗体の架橋により抗原・抗体結合物が生物活性を発揮することを見いだし、IgEから始まる多彩なアレルギー症状の進展過程を細胞・分子生物学的基盤で明らかにした。すなわち、IgEはマスト細胞,好塩基球の細胞表面のIgE受容体に結合し、その細胞表面で抗原・IgE結合物が作られた結果、2分子のIgE受容体が架橋され、細胞内にシグナルが伝達されることを証明したもので、現在、多くの細胞膜受容体のシグナル伝達に受容体架橋が必要である事が証明されており(架橋説)、この発見はアレルギー反応の機序解明のみならず、細胞生物学の基本原理に関する知見を与えたといっても過言ではない。この意味で、石坂博士の業績の重要性と他の研究に与えた影響の大きさゆえに特筆されるものがある。

また石坂博士の研究成果は、今日のアレルギー疾患の診断・治療に反映し、大きな貢献をしている。基礎研究が、これほど短期間のうちに臨床医学に反映した事例は前例がない。

 

さて、以上までに電子負荷の生理学的効果の概略を記述したので、次に臨床例が、なぜ改善とか治癒に至るかを記述したいと思う。

電子負荷療法(タカダイオン)の症例

             皮膚疾患との関係             

                         

a.尋常性乾癬症(じんじょうせいかんせんしょう)

本疾患はまだ十分に解明されていないし、現在でも難治性である。遺伝的要因として表皮角質細胞膜の潜在性異常が挙げられているが、発症の二次的要因(内分泌・アレルギー・病巣感染・糖尿病・高脂肪食・物理的刺激・日光・悪性腫瘍)が引き金となって膜異常が顕性化し、細胞機能が不良となって角質細胞の異常増殖と角化不全を生じるのである。このとき表皮に炎症が生じているが、これは角質層の免疫反応異常によるものである(吉川説)という考え方がある。しかしこ れは確定的なものではない。病型は5種類ある。〔参考文献 上野賢一:「皮膚科学」、277-279、金芳堂、1966〕〔参考文献 斉藤修、鈴木不二彦:「皮膚病理学」、シュプリンガー・フェアラーク東 京株式会社、1994〔参考文献 柴田栗一、大沢美貴雄、岩田誠:「ボツリヌス毒素による書痙の治療.神経治療学14:27、1997〕

 

症例: MY 51歳 男性(1987.3.2)

現病歴23 歳で十二指腸潰瘍となり、その後10回も再発した。25歳より自動車の外交員となり昜疲労性となったが、次第に肥り、39歳で体重72kg(身長163cm)と肥満して糖尿病と診断された(於:東大分院)。当時より両下肢と肘の皮膚のザラザラに気づいたが帝京大学病院で受診し、皮膚組織診断の結果、尋常性乾癬症(psoriasis vulgaris)と診断されて治療を始めた。まず、副腎皮質ホルモン(SHと略)は、はじめての3日間は有効であったが、2ヶ月後には無効となった。その後、3種類の薬物治療を各々1年間ずつ行ったが、いずれも無効であった。

 

a:表皮の角質細胞の異常増殖と不全角質化著明のため、落宵が毎日多(1987.3.21)

b:角質細胞の異常増殖と角化不全が著減したゆえか、真皮の血管拡張と炎症が目立ってきた(1987.5.2負荷40回)

c:血管拡張と角質層の炎症が著減して、角質細胞の異常増殖と角化不全がさらに減退し(1987.6.28負荷57回)

d:表皮はほとんど正常、部分的に真皮のわずかな炎症(血管像)が認められる(1987.8.28負荷115回)

 

 

 

 

 

負電荷による治療経過:187.3.12より負電荷負荷(タカダイオン)による治療を開始したが、当時の下肢は写真8-5aのように広範囲の角質細胞の異常増殖と角化不全で毎日の勤務より帰宅したときには、靴下の中に銀白色の落宵が山と積り苦労をしていた。

写真8-5bは負荷40回であるが、角質細胞の角質細胞の異常増殖と角化不全は著減した。それゆえか、真皮乳頭の血管拡張と炎症が目立ってきた。

写真8-5cは負荷57回であるが、血管拡張と炎症は著減して表皮細胞の増殖と角化はほとんど観られなくなった。写真8-5dは負荷115回であるが、わずか血管拡張がみえるのみで、表皮の以上は沈静化して皮膚はほとんど正常となった。

負電荷がなにゆえに改善作用を示すのかについては基本的には細胞機能の正常化と思われるが、詳しいことは考察で述べたい。

 

尋常性乾癬症の改善についての考案

本例は23歳で十二指腸潰瘍(DU)となり、その後10回も再発していることから、かなり精神的疲労を味わっていると考えられ、25歳より自動車の外交員となり昜疲労性が増加したようであるが、39歳で79kgの肥満体(身長163cm)となり糖尿病と診断されたが、おそらく神経疲労回復のための多食によるものであろう。この生活歴をみると、乾癬症発症の二次的要因となる8項目中の一つである内分泌異常の傾向が疑われるのであるが、その理由は十二指腸潰瘍の原因である精神的苦渋が感情中枢、自立中枢の歪みを生じて内分泌の高位中枢である脳下垂体に悪影響を与えたのであろうと考えられるからである。

また、本人は若い時から肉食が好きであったと述べていることから、高脂肪食を続けたことも考えられる。そのほかに自動車の外交員であったために、日光照射も 多量であったことが想像され、23歳前後から51歳までの28年間の生活を問診してみると乾癬症の二次的因子の4~5項目を長年月にわたり経験していることが判明する。そのうえに、表皮角質細胞膜の潜在性異常も存在していてのかもわからない。

 

負電荷を負荷して改善傾向を示したのは、局所的な体細胞活性化による改善もあるのであろうが(角質細胞の異常増殖と角化不全の早期改善、写真8-5b, 8-5c, 8-5d)、最も基本的に改善が必要と考えられる、感情中枢と自律中枢細胞改善による脳下垂体機能改善、およびこれによる諸内分泌状態の安定が大きな関与を占めていると考えられるのである。これらのホメオスタシスの改良により、角質細胞の異常と角化不全、あるいは炎症も正常化したのではないかと考えられている。また、免疫機能の改善により角質層の炎症(吉川説)が正常化したと思われるのは大きな意義をもつと考えている。患者は1998年9月現在はるかに改善した状態を続けている。

 

生体恒常性(ホメオスタシス):生体内の諸器官は、気温や湿度など外部環境の変化や体位・運動などの身体的変化に応じて統一的かつ合目的性をもって働き、体温・血液量や血液成分などの内部環境を生存に適した一定範囲内に保持しようとする性質があり、内分泌系と神経系による調節がそれを可能にしている。

 

b.強皮症の改善例

原爆被爆者に発生した症例が負電荷により改善した例を記載しておく。

 

症 例:HM 36歳 女性

病 名:汎発性はんぱつせい限局性強皮症げんきょくせいきょうひしょう、貧血症、下腿かたい潰瘍かいよう

既往歴:生来健康であった。

現病歴:25歳の1945年のとき広島市で爆央より1.1kmで被爆して急性原爆症上を発症した。1947年27歳のときに左足踝の下に掻痒性紅斑(そうようせいこうはん)を発生して、周囲に拡大した。中央部は薄茶色で硬くなり、下腿から上腿に広がってきた。1956年来院して10月9日に入院させて諸検査を行った。 皮膚病変の組織検査は広島原爆対策協議会外科部会で強皮症と診断された。

治療および経過:体力増強のためポリタミン20ml、ビタミンB15mg、ビタミンC100mgを週2回の静注で続けたが症状の変化が見られなかった。

負電荷療法による経過観察:11 月10日より300V・60分で朝夕毎日施行したが、自覚症状と体力の経過は表8-2のように非常に改善されて下腿の状態は写真(写真8-7a、8-7b)のように潰瘍は瘢痕治癒(はんこん…潰瘍などが治ったあとに残る傷あとのこと)し、局所性の病変は柔軟性を増して蝋様光沢(ろうよう…蝋を垂らしたような変性のことを「ろうよう」という)と凹みの程度は改善し、緑藍性の色は消失好転した。

 

考案:この疾患の原因は現在でも不明であるが、結締組織(結合組織…体内の器官や組織の間の結合や充填にあずかる繊維に富んだ組織。広義には軟骨組織・骨組織・血液などを含む)が広範囲に侵されていることは衆知である。内分泌系の障害のほかに自律神経線維の異常が注目され、末梢循環障害を生じて漿液性炎症(液体成分主体の滲出物の炎症で急性期炎症初期の炎症性充血を伴う病変のこと)が生じると推測される。

負電荷負荷はこれらの障害を改善しうることはこれまでの記述により納得可能なことであり、比較的容易に改善されたものと思われる。被爆者としての障害は負電荷により改善されたものと思われるが、放射線障害の改善につては別の項で記述したいと思う。

 

c.皮膚の美容

美しくなるのは健康が基本であり、肌の潤いとか光沢は健康な自律神経と皮膚細胞の活性化が必要であるが、ホルモン分泌の豊かさと良好な血液循環も必要である。

ところが病的反応であるアレルギー体質(主婦湿疹、蕁麻疹など)とかアトピー性皮膚炎などがあるとかなり美しさが損なわれるものである。負電荷使用は、健康な美しさを達成させるものであり、高田蒔博士は、これについて小冊子「健康と美容と若返りの秘訣」を書いておられる。〔参考文献 高田蒔:「健康と美容と若返りの秘訣」.電位療法研究会会誌5:1987〕〔参考文献 松本英聖:「若返り物語」.株式会社メソテス、1995〕

 

d.追記

そのほかに脂漏性湿疹、類乾癬症およびアトピー性皮膚炎などの改善例もあるが、アレルギー因子とか活性酸素の原因もあるので後述したい。

 

 

             耳鼻咽喉科との関係                    

タカダイオンの症例(アレルギーを中心に症例を抜粋) 

1.慢性蓄膿症難治性で毎年感冒の時に併発し易いが、手術しても1年後には再発する例が多いことは残念ながら周知のことであります。この根本的は、

a)患者の免疫力を増加すること。

b)上顎洞、前顎洞などの内面の炎症を改善し、正常な組織を作ること(創傷治癒力が増加すること)

が考えられます。負電位負荷上、上の二者を満足させるので改善させると思われます。

2例に試みたが、経過は良好であり、X線像により改善されていることが認められました。

 

症例1: 矢 37歳 男性

        慢性蓄膿症兼鼻中隔湾曲症

ウォータズ氏撮影方法により、治療前(写真27)は左側上顎洞に病気が認められるが(A部位・・X線が透過しない)、合成ペニシリン1gを3日投与後に 130回(164日間)電位療法施行後の写真28では左右上顎洞(A、A´部位)とも同程度の透明度を有しており、改善が認められた。主要症状であった鼻閉膿性喀痰も減少して、昭和53年10月以来感冒に一度罹ったのみである。

 

 

 

症例2: 飯 37歳 男性 慢性蓄膿症

1 年半前に発症、膿性痰を毎朝喀出し、治療前は写真29のように節骨洞(C)と慢性肥厚性鼻炎(B、B´)の像を示したが、これに対してエンピナース3錠 (15日分ずつ4回)と合成ペニシリンを初めに3日分使用し、同時にタカダイオンを昭和53年3月30日より使用した。その後写真30のように50回目で はC、C´は透明になり改善され、自覚症状も次第に少なくなり、鼻漏は15回時で30%に減じ、50回時には週1~2回の粘性のものになったが、その後も 続けて昭和54年1月まで行い略治状態となった。

 

2.慢性中耳炎(真珠腫中耳炎)

症 例…渋郎 26歳 男性 左慢性中耳炎(真珠腫中耳炎)兼慢性副鼻腔炎

既往歴・・・9歳時に左中耳炎に羅患

現病歴・・・昭和38年より中耳炎が再発して耳だれが出ていたが、48年4月には両側性と診断され、髪時に水が入ると膿が多くなり、臥床時(床につくとき)に枕が膿で一杯になることが時々あった。慢性副鼻腔炎は高度で1年前より1日中膿性鼻漏をかんでいた。

現 症・・・耳だれは真珠腫特有の悪臭を有し難聴を訴えている。

治 療・・・内服薬などの併用をしないで電位負荷を昭和48年6月16日より始めたが、その経過を表にすると下記のようになり、耳だれは45回(67日)で全く消失し、鼻だれは26回(39日)で消失した。(表6)

 

  表6                             経   過   表 

   月日

 回数

 期間

        自 他 覚 症 の 変 化     摘 要

昭48

6.16

1

 

1

 300Vで、2時間ずつ自宅で施行し始める。鼻漏は1時間2回以上。

 

3

3

 鼻漏の回数が1日3回位となる。

 

4

4

 寝付きがよく、熟眠可能となった。耳だれが少なくなり、このため難聴も軽くなった。

 

7

7

 田舎に帰って1週間治療を休んだために、少し鼻漏が増した。

7.24

26

39

 7月12日より1日1回1時間とした、鼻漏―消失、7月中旬に4日間休んだところ

 耳だれが出た

8.19

 

 

 9日間旅行したので治療を休んだせいか耳だれが出た。

8.21

45

67

 2日間行っただけで耳だれが減少、体の調子良好。

昭49

5. 2

264

320

 耳だれは昨年9月より全く(-)鼻漏は昨年7月末で全く(-)本年冬は感冒に

 罹らなかった。

 

3.感冒体内に常在するウイルスが生体の免疫力の低下時に上気道の粘膜を浸かすのが感冒の始まりであり、これに細菌がどの程度追加するかにより、病気の程度が変わってくる。

免疫力の低下している老人、幼児あるいは糖尿病の人は免疫力が弱いので、特に注意が必要であります。

 

この免疫力を高めることは電位療法の特徴であり、これを常に用いている人、あるいはある程度の期間用いた人は殆ど感冒に罹らなくて済むようです。 現代人は感冒に罹りやすい傾向になりましたが、次に易感冒性患者が改善した例を示します。

 

症例:斎繁 50歳 男性 易感冒性及び癤多発症。アクロマイシンアレルギー

10年来感冒になり易く、多忙な業務になった昭和47年度は風邪に罹り続け、時には気管支炎も併発して散々な苦労をした。

これを見かねて自宅の治療をすすめ、昭和48年5月3日より毎日300V60分ずつで開始した。これにより、まずすぐに眠れるようになり、疲労が減少し食欲が良くなると共に、体に免疫力が出来たためであろうか。この年は6月と7月に各1回感冒に罹ったのみで夏以後は全く感冒に罹らず毎年の夏バテも出なかった。3年前より頻発した吹出物も8月以来生じない。

(癤(せつ)とは・・・いわゆるおできのこと。毛包組織の化膿性病変で,毛包性小丘疹で始まり,発赤,浸潤,腫脹し,頂点に膿栓のある膿瘍を形成する。自発痛,圧痛,局所熱感を伴う。所属リンパ節炎を合併することがある。化膿菌が毛包や汗腺に入って起こる急性の炎症。赤く腫れ、疼痛がある。)

 

ある職場の調査結果:昭和48年5月初旬より50年3月下旬まである職場で電位療法を行った35人(男21人、女14人)について、タカタスタート(タカダイオン)療法300V・1時間ずつを20日以上平均85回施行者についての調査は、易感冒性15人(1年6回以上羅患時に臥床し又、気管支炎などを生じた人)については、6人は全く羅漢せず、9人は1~2回軽い感冒に罹ったのみであり、全例有効であったが、又、普通2~3回の感冒に罹る20人についての調査は、やはり免疫の増加が推察されるように、殆どの人が感冒に罹らなかった。

 

4.慢性扁桃腺肥大

感冒といわれる中でこの疾患の再燃で医家を訪れる人は意外と多い。成人が扁桃腺肥大を示している場合、抗生剤や消炎酵素剤を投与して一時的に炎症をなだめながら仕事をしている感じであり、我々はこんな人を多く診察するので摘出手術を考えることもありますが、他のリウマチとか腎炎などの合併の無い限りそれに踏みきることも中々できない。このような人に電位療法を試みればどのようになるかを知りたくて、2~3人の人に試みたが、よい成績であった。

 

症例:見 33歳 男性 慢性扁桃腺肥大

昭和47年以来(5年前より)左頸部淋巴腺の腫脹があり、しばしば扁桃腺炎にかかり、昭和51年には1年間に11回治療を受け38.5°の発熱で10日前後欠席したこともあった。

現症・・・ 昭和52年4月25日両側扁桃腺炎あり(図3a)、合成ペニシリンその他の薬剤で(図3b)の程度に少し改善された。この時(昭52・5・7)より電位療法300V、60分を昭和53年10月16日まで63回(1年5ヶ月間)行ったが、その肥大程度は図3c、図3dのように漸次良くなり、昭和53年度は1 回感冒薬を受けただけで慢性扁桃腺肥大も遂に認められなくなった。

これは、液性免疫抗体の産生が良好になったので、扁桃腺は小さくても口腔より入った細菌の細菌が常時できるようになったものと思われます。その意味では、Ig-AやIg-Gなどの免疫グロブリンの上気道、咽頭部、扁桃腺部位の粘液内への産生程度の治療前後の相違も検査が必要なのでしょう。

 

    ア レ ル ギ ー 性 疾 患 と の 関 係       

                                                          

電位負荷群は液体性抗体が生成されやすいということ。このことは、アレルギー性疾患、特に即時性アレルギーの改善に有利であります。

 

Ⅰ型(即時型)アレルギーとは何か 

・IgE抗体が関与するアレルギー

身体に侵入した異物(抗原あるいはアレルゲンという)に対して、身体がそれに対抗する抗体(IgE抗体)を作り出して反応するという現象を抗原抗体反応と呼びます。これは、抗原に対して適切な攻撃であれば、「生体防御」の優れた働きです。しかし、やたらに攻撃してしまい、生体防御の範囲を「逸脱(いつだ つ)」してしまったというのがⅠ型アレルギーの正体です。

Ⅰ型アレルギーは即時型で、抗原が作用してから15分~12時間くらいの短時間で反応が起こりま す。アレルギーには、Ⅰ型からⅣ型まで4つの型がありますが、せまい意味で「アレルギー」という場合、多くはⅠ型のアレルギー反応をいいます。

アトピーはⅠ型のアレルギー疾患 
アトピーとは、主にⅠ型のアレルギー反応によっておこる疾患を呼びます。抗原による同様の刺激を受けても、アレルギーを起こす人とそうでない人がいるのは、 体質の違いです。

IgEを体内でどんどん作ってしまう体質の人とあまり作らない体質の人がいるのです。

前者をアレルギー体質とかアトピー素因といい、これは遺伝的に受け継いだ体質です。

つまりアトピーを定義するなら、「遺伝的にアレルギー体質を受け継ぎ、即時型(Ⅰ型)の反応をおこす疾患」ということになります。

 

免疫力が増強しているときは、アレルギー症状の発生は少なくなり、免疫力が低下しているときは、アレルギーが多発する報告があることを記載したのであるが、電子負荷は免疫力を増強することは既述したところであるが、アレルギー性疾患に対しても良好な改善・治癒力をもっていることが種々なアレルギー疾患で示されているので、上記の理論に沿っている感じであり、興味のあるところである。次に症例を示したいと思うが、IgEを測定した症例もある。

 

臨床時に諸アレルギー状態を改善あるいは治癒させ得ることが負電位負荷のみでも可能であることは心強い限りであります。薬物療法は薬物が排泄されれば再発する可能性がありますが、負電位負荷はアレルギーとか免疫関与の諸細胞の改善を期待できることより 根治的な治療法 と言えます。

 

1.アレルギー性鼻炎

症例:  23歳 女性 花粉アレルギー兼結核

昭和38(1963)年よりユリの花粉アレルギーとなっていたが、昭和40年病室の枕元にユリ花を生けた所、間もなく高度な鼻水とくしゃみを発生したので、花を除くと共に、翌日より電位負荷を300Vで60分ずつ毎日20回行って治療を終了した。

翌年再びユリ花を部屋に生けたが全く反応しなかった。昭和41年に退院したが、その後8年まで調査を行ったが、全く症状は発生せず体質的に健康になったことが判明した。

 

2.食餌性アレルギー

症例: エ 39歳 女性 アレルギー性胃腸症

鯖を食べると10分後よりみぞおちの痛みを生じ、次第に盲腸部も痛くなり、30分後に大量の下痢をすると治るということを繰り返していた。このため、昭39・2に外来を訪れたので内服治療とか他の併用療法は施行しないで30回タカタスタート(タカダイオン)を施行した所、その後鯖を食べても全く反応せず、10年後の調査でも全く異常を呈しないことが判明した。

一般的に他のヒカリ魚(鯖、鰯、秋刀魚・・・)による蕁麻疹も30回→90回施行する間に発生しなくなる傾向が認められています。

 

3.気管支喘息

 アレルギー疾患の中でもその苦しさのために患者の苦痛も大きいが治療者もかなりの経験と治療方法を持たないと、この治療について不充分さをいつも感ずるのであります。 外界条件の変化や季節による変化を受けることを患者は既に理解しておられる疾患であります。

 

まず、タカタスタート(タカダイオン)のみの治療によりどの程度改善されるのかを述べて、他の治療法との併用について記載したいと思います。

a. タカタスタート(タカダイオン)のみの治療 

1. 発作の生じている時 ・・・300Vで2時間行うと1時間頃より喘鳴が著減し、1.5時間で発作は殆ど軽くなり、呼吸は楽になって気管が拡張したことが患者自身に理解され、また喀痰は出易くなって、粘稠性は少なくなることがわかる。2時間で歩行容易となり帰宅とか、勤務可能となります。

・この時の肺活量は初め1,100ml程度のものも1,800ml前後となり、肺領域の多数の吹笛音は殆ど消失し、正常な呼吸音が全肺野に聴こえるようになります。

・また、IgE(血中のアレルギー症状起因物質)も30回より50回終了時には高値あるいは極めて低値より正常値に改善されています。

・幼児期の発作も数回で生じなくなり、子供はこの治療を自ら喜んで行うようになります。

2. 発作の生じていない時期 ・・・この時期にこそ電位療法を続けることが望ましい。そして例年発作の生じた時期に全くか、あるいは生じても軽い発作のみで終わるようになるので、根本的にアレルギー体質が改善されつつあると見ていいでしょう。

3. 小児喘息 ・・・この時期より始めた人々は殆ど根治的に治り、成人の喘息に移行していないことは重要なことであります。

4. 成人・高齢者喘息 ・・・20歳あるいは40歳頃より発症した場合は、勤務とか生活がかかっているので、従来の対症療法で一時を凌ぐだけの場合が多い。また、50歳~70歳ともなれば細菌感染が混合している時が多いので、一応必ず抗生物質を医院より受薬すべきであります。

・この場合、どのような治療を受けてもタカタスタート(タカダイオン)の併用療法は欠かせないものであり、基本的改善を常に念頭におくべきであります。

・たとえ大きな刺激により発作を生じても、わずか気管拡張剤とか喀痰溶解剤の服用によりおさまる場合が多いのです。

5. 1,2,4、いずれの場合も電位負荷により神経が落ち着き、気持ちが良くなり、うとうと眠くなります。また、痰が出やすくなり、2、3日の間はかえっていつもより多くの痰が出ます。その後は全くすっきりして体も軽くなり、臥床して行えば20分もすれば熟睡する時が多いのです。

次に高田及び佐伯らが経験した全治例を挙げると表7のようになりますが、小児時代に治療した場合に全治例の%が多い傾向があります。

 

表7 喘 息 全 治 例         (東邦大)高田博士他による

   氏      名    

 年  齢

罹病年数

  治療期間 

  備     考     

59歳

35年

1年余

 気管支喘息

16歳

12年

3ヶ月

 喘息状態

8歳

8年

1ヶ年

 小児喘息

9歳

3年

3ヶ月

 小児喘息

38歳

5年

1ヶ月

 気管支喘息

8歳

7年

1ヶ年

 小児喘息

41歳

13年

1ヶ年

 気管支喘息

31歳

3年

1ヶ年

 気管支喘息

53歳

12年

6ヶ月

気管支喘息

10歳

5年

4ヶ月

小児喘息

27歳

12年

6ヶ月

気管支喘息

9歳

8年

10ヶ月

小児喘息

8歳

8年

10ヶ月

小児喘息

茂子

38歳

2年

3ヶ月

気管支喘息

金喘俊

45歳

3年

6ヶ月

気管支喘息

33歳

26年

1年2ヶ月

気管支喘息

14歳

7年

5ヶ月

小児喘息

綾子

30歳

15年

8ヶ月

気管支喘息

8歳

5年

8ヶ月

小児喘息

5歳

3年

8ヶ月

小児喘息

5歳

3年

8ヶ月

小児喘息

7歳

7年

0ヶ月

小児喘息

□□

19歳

3年

2ヶ月半

気管支喘息

62歳

2年

1ヶ年

気管支喘息

悦子

44歳

1年

2ヶ月

気管支喘息

80歳

60年

1ヶ年

気管支喘息

70歳

45年

1ヶ年

気管支喘息

38歳

6年

1ヶ月

気管支喘息

た子

47歳

2年

1ヶ月半

気管支喘息

9歳

1年

1ヶ月

小児喘息

47歳

17年

7ヶ月

気管支喘息

 

症例: 小児喘息のYKちゃん(6歳の男児)

1956 年、2年前から春になると発作に苦しんでいたYKちゃんは、病院に来てベッドに座ったまま呼吸ができなくなっていました。エフェドリンを注射すると間もな く楽になりましたが、完全には治りませんでした。病院で200V、30分間のタカダ電子治療を始めて、3日後には一人で幼稚園に通えるようになりました。 その後、幼稚園の帰りに病院に立ち寄って自分で治療して帰宅できるようになりました。

 

症例: 成人喘息のIEさん(43歳の女性)

1973年、35歳で喘息を発症したIEさんは、1年間入院治療を受けましたが治らないので退院しました。まもなく発作が起こり、NTT川崎電話局医務室で300Vのタカダ電子治療を受けました。治療前は呼吸できずに苦しんでいましたが、30分の治療で正常に呼吸できるようになり、自分で歩けるようになりました。治療前の免疫グロブリン(IgE)値は低かった(0.002mg/dl)のですが、48回の治療後(180日)には0.032mg/dlの正常値に戻りました。IEさんはその後、自宅で治療を行い、正常に生活しています。

このほかに、タカダ電子による小児や成人32名の喘息治療の結果が報告されています。

 

・タカダイオン電子治療器に通電すると陰極の導体板(導子)は地表(+)とコンデンサーを形成して電子を帯びます(帯電)。

電子を帯びた(帯電した)導子のタカダ電子は、絶縁体を摩擦したときに生じる静電気とは違い、導子に触れた人の皮膚を通じて体内に入ります。

・導子に触れている人に接触している人は誰でも、その人自身が導子になって帯電し、タカダ電子は生体内の水素イオン(H)など、電子が不足した成分と反応して消費されます。

・タ カダイオン電子治療器のタカダ電子は、吸入した空気の電子でも飲んだ水の電子でもありません。

・タカダ電子は直接に皮膚から入って全身に伝わり、電子が不足 した病的な器官や血液成分の与えられてその部分を修復すると考えられます。

・電子が体内で消費されれば、タカダイオン治療器は消費された分だけ電子を補給します。

 

7. 即時性アレルギーのIgE値の変化

血清内にあるIgE値の増加により即時性アレルギーが発生することは現在認められています。故にIgE値が正常になることは、アレルギーの改善を示しております。

IgEの電位負荷前後の比較は5名について行ったが(表8)異常値3例は正常化、1例の正常は同様に正常(ただし自覚症状は著減)。1例の異常値は(低値過ぎる場合)同様に低値であったが症状は改善してきた。

 

No

 

   症  歴   

  電 位 負

荷 と IgE の    

変 化   

 

 

1

 

 

気管支喘息

村○富○子

39歳 女   

 8歳時発症

 11歳時健康

 29歳、妊娠時に感冒にかかり発症

 → 現在、合併症-左偏頭痛

負電位前

48.9.21

0.002mg/dl

(0.03mg/dl

以下正常)

(小さ過ぎ異常)

30回時

48.11.30

 

同 じ

120回時

49.3.11

520V/ml

(1,000V/ml 以下が正常)

 好

 

 

 

2

 

食餌アレルギー

38歳 女

 28歳時より、いわし、カニ、エビで

 全身に発生

 35歳時よりアレルギー性鼻炎

 

49.12.13(前)

1300mg/dl

(異常)

(500mg/dl

以下が正常)

60回時

50.2.19

570mg/dl

 

(1000mg

以下が正常)

160回時

50.8.15

605V/ml

 

(1000V/ml

以下が正常)

 

 

 

 

 

3

 

気管支喘息

 ○

43歳 女

 35歳より発症、16ヶ月入院、

 その間減感作療法を施行したが、

 発作を生ずるので不能となり療

  法を始め、昭和48年末まで26

 終、その後は気管支拡張剤、

  喀痰溶解剤を使用。

 

48.9.3(前)

 

30回時

      

0.002mg/dl以下(低値すぎる)

48回時

(180日)自覚

0.032mg/dl

(正常化)

(自覚症状

著減)

 

 

 

 

 

4

 

気管支喘息

44歳 男

 29歳より(昭和37)夏の終わりに

 生じた。

 体質改善療法1療法 平常(48.6

   より) イノリン6錠、ビソルボン3錠

 用いる。

前値

700V/ml

(正常)

 

49.5.13

82回(200日)

200V/ml

(正常)

(自覚症状

著減)

 

 

 

 

5

 

 

気管支喘息

41歳 女

 昭38末 ・易感冒性

 昭48.8.4より ・慢性気管支

 昭48.8.8より・気管支喘息。

 毎年気候の変わり目に発作

 または冷えると発作を生ず

IgE

0.002mg/dl

開始48.8.8

68回(120日)

0.002mg/dl

 

 

 

 

 

 

 

 

     0.03mg以下が 

  正常であるが 

低すぎるのも 

 異常値である

 

 

b. 他療法との併用(減感作療法との併用)

 

最近は種々のアレルゲン物質が抽出されて、それを少量より1週1回ずつ皮下注射して、喘息の原因になっている物質に対して、体の細胞を強くしようとする減感作療法の進歩したことはよろこばしいことであります。

しかし、この療法は長期間を必要とするために、その間に発作を誘発する種々な因子により発作を生じた時、あるいは毎週増量される注射液に体がついていけなく て、そのために発作とか反応を生ずる時には長期に治療を休むとか、いつまでも注射量が増加できないことがあり、意外と手間取るのであります。

 

こんな時、高田療法(電位療法)を併用していると、種々な原因による発作を防ぐとか、注射の効果を増加して早く免疫力を得るとか、注射の増量により誘発されることがなくなることによって、半年ぐらいで治療を完了できるものであります。

 

今後も諸先生により、減感作療法と電位療法との併用方法が研究されることを願っています。

私達は患者の初めより電位療法と減感作療法との併用をしたところ、上記の種々な副作用がなくて快適に治療が出来、効果をあげています。

 

症例: 29歳 男性 気管支喘息

家族歴・・・祖父-喘息により、60歳で死亡。

          長男-5ヶ月より喘息様発作

既往歴・・・10歳時より本疾患となり、3年間月に3回程度の発作があったが休養していると3日位で治った。

現症歴・・・昭49年以来、月に3回程度の発作があり、当時は無理をして勤務した為に次第に悪化したので、本格的に治すつもりで関東逓信病院呼吸科を受診して治療を受けるようになった。

アレルゲンテストはアルテリナリアとカンヂダが陽性のため、カンヂダとアルテリナリア抗原液の10万倍液を0.05mlより始め、1週ごとに0.05mlずつ増量することとして、実際の治療は昭52年5月2日より我々の医務室で行うことになった。

現 症・・・身長165cm、体重47kg、痩型第2度、顔色は普通、肺領域、呼吸音一般に微弱、血液生化学検査異常なし。

治 療・・・昭52年5月2日より毎日電位療法を300V、60分ずつ自宅で行ってもらい、同日よりアルテリナリア(AN)とカンヂダ(CD)の各々10-5液を週1回ずつ0.05mlより減感作療法として始めた。毎日15分後の発赤の横縦径を記載して、その経過を観察した。

アルテリナリア(AN)とカンヂダ(CD)の減感作療法を始めて、昭和53年2月28日に1000倍液の0.05mlを用いて、約10ヶ月間で完全に治療を終了した。また、この間に電位療法は200回行っている。その後は電位負荷を週3回~2回行っているが、昭和55年2月現在に至るも発作は生じたことはな い。

併用療法時の特色:施行した人は3人であるが、その中より次のような特徴が観察できた。

 

第1例 男 29歳

注射液の濃度が濃くなっても発赤は特に濃くならず、広くもならない。

注射により局所が発赤して痒くなってもその後電位療法を行うと発赤も痒みも消失する。

治療期間のたとえ何かの原因で軽い発作が生じてもタカタスタート(タカダイオン)でいずれも改善される。

併用中に注射液を増したことにより、喘息の発作を生じることはなかった。

 

第2例 女 45歳

減感作療法で治療中に注射液を増量したことにより片腕が全部発赤して、喘息発作を生じた例でありますが、その点より電位療法を開始しても、2日で発赤は消失し、発作も軽くなり、電位療法15回以後は今までのように減感作療法を継続して増量できた。

 

第3例 女 27歳

併用療法をしなかった1人は注射液の増量の為か、原因は不明であったが発作のために歩行が苦しいので3週間欠勤したが、結局、減感作療法を3ヶ月間中止した後に、8ヶ月前の注射液の濃度と量に帰って再開始しなければならなかった。

 

〔症例〕: アトピー性皮膚炎

最近この疾患が、特に1歳頃より現われ、進歩している塗布薬その他の治療を試みても、10年~15年と悩まされ、その上に他のアレルギーが追加される幼児が急激に多くなってきました。

 

症状:首の周辺、上・下肢の内側、足うら、頭髪の中などの皮膚が「カサカサ」となり、赤むけてきます。塗布薬を休むと2~3日で元に戻り、皮膚の凹凸は硬く、強くなるばかりです。

これはアレルギーの病気ですから、その程度は血清のIgE量の測定が必要で、これにより治療経過を判定できるわけです。

治療:タカダイオンが最も効果的であることが判明しました。初めは習慣的になった塗布薬(ほとんど副腎皮質ホルモンを含んでいるので長期間使用で他の疾患を生じます)を塗るでしょうが、その間隔 をできるだけあけてください。2ヶ月内には皮膚症状は驚くほど改善されます。また、患者は食事の注意をしてください。(原因の項参照)

 

アレルギー治療の基本は体質をよくすることからですから、2ヶ月以上は続けなくてはなりません。アレルギーは難治性だからです。

治療を始めた時のアレルギーの強さにより改善の速度は異なりますが、幼児より始めるほど早くよくなります。体質改善度はIgEの量が減少するのでわかります。しかし、女児の長い後ろ髪は、肩の辺りを刺激してよくないので短くしてください。また、夏は汗に注意してください。

 

原因:母親が出産前、妊娠8、9、10ヶ月頃に、胎児を大きくするために、卵、牛乳(蛋白質)を摂りすぎることに原因があることが判明しました。野菜、魚、肉類、たけのこ、海藻など種々の食事をすることが必要であり、羅患している子供の食事も全く同様のことを守る必要があります。また、ダニとの関係が決定的となりましたので、布団は日光に当ててホコリとダニ(ダニの殻)を落としてください。

負電荷の使用は免疫力の増加により、ダニに対しての免疫力が強くなって速やかに改善するものと思われます。

 

 

症例:アトピー性皮膚炎のSKちゃん(生後3ヶ月の女児)

生後3ヶ月から顔、首、手首、膝関節の裏に湿疹が生じたSKちゃんは、ステロイド軟膏を塗っていましたが症状は改善されないので、医院を3回変えましたが治りませんでした。

SKちゃんが1歳3ヶ月になった1994年4月に「タカダイオン電子治療器」のことを知り、150V、5分間のタカダ電子治療を始めました。10回の治療で痒みが消え、45回の治療で完全に治りました。

この他にも青魚、そば、牛乳、ハム、卵などによる6名の成人アトピー症の方もタカダ電子治療で痒みが早く消え、完全に治りました。

 

このようにアトピー症の人の乾燥した肌にタカダ電子を作用させると、皮膚細胞が活性化され、血行が良くなって皮膚の再生が促進されます。また、タカダ電子は免疫グロブリンE(IgE)という抗体をつくる(Th2)細胞に働いてIgEを正常にします。

 

使

広藤 道男先生の解説より 

良い使用方法

 

療法を行うことにより、2~3回あるいは10回前後より神経が落ち着き、手足が温かくなり、眠くなる程度の使用量(ボルト)と時間を用いることです。たとえば、

3歳前後の幼児は、200Vで15分を毎日行えば充分であります。

10歳前後の児童、60歳前後の人、体力が低下している人は、200Vで30分から始めるのが適当です。それで治療後にだるさを感じなければ、徐々に時間を10分ずつ延長して60分にして下さい。

15歳前後~50歳前後までの普通の体力を持っている人は、初め300Vで30分行って同様に上記のようなだるさを感じなければ2~3回後より60分にして続けて下さい。

要するに、気持ちよくなるボルトと時間を自分で選んで30回も行うと、自分の体力が確かに向上していることがわかり、50回もすれば充分な感じを得るはずでありますが、体の調子が良くなっても仕事量を増やさないで、常に8分目の生活でいくことがこの治療の秘訣であります。 

 

増加した元気を100%発揮すると疲労が元に戻ることがありますので注意して頂きたい。

60回~100回もすれば体力的・精神的にも安定するので、その後は時々行っても20分もすれば疲れが消失して、また、何かひと仕事をしようという気持ちになれます。

いずれにしても、長期にわたって行うことが、真の体質改善、体力の獲得、疲労の治療および老化防止に繋がるものであります。

 

薬 物は1~2日服用しないとその効果は期待できませんが、この理学療法は、生物物理的な作用により細胞が徐々に改善されるので、5回を5日間とか、10日間 あるいは15日間に行っても同様な効果が獲得できますので、間隔が空いたから効力が低下したと思わなくても大丈夫であります。

 

しかし、毎日行えば、それだけ早く治療とか健康獲得が進むので、初めのうちは出来るだけ毎日行って頂きたい。

 

外傷、蓄膿症、火傷、凍傷、薬物の副作用の防止などは勿論、毎日行うほうが早く治癒するでしょう。

 

副作用の有無

副作用はまったくありません。それはもともとこの療法は、治療作用を生じるものが電荷(e)をある電位(-300V)まで負荷することにあって、電流を流すものではなく、電気的な意味での副作用はまったくありません。

 

 負電位負荷療法(電位療法と略)は、

 血清高田反応により世界的に名を馳せ、一生を研究に終始した、前東邦大学生化学教授 高田蒔博士により1940年に提案されました。

 

この治療器の創始された動機は、電離放射線が生体に照射された時に生じるイオン対数(eと 陽イオン)の定量的測定法を絮数反応(血清高田反応の姉妹反応)により研究していた時に、負電位を生体に更かしたときには絮数値は降下し、また陽電位負荷時には上昇するという事実を発見したことに基づくものであり、その結果に基づいた治療器として電位治療器が考案されたものです。

エレキテルで知られている江戸時代の平賀源内は、摩擦電気(静電気)を発生させて人体に導き、治療を試みたことは同時代の文化業績として特筆されていますが、これは理学療法的な静電気治療として日本では最初におこなわれたものでしょう。

高田蒔博士は生化学を専攻し、ドイツ留学時にコロイド化学と放射線学を学んだことが後に血清高田反応と絮数反応(コロイド反応)を発見する原動力となり、また、電離放射線が生体に発生させるe量(電子量)の指標として絮数反応を利用できるようになったのです。

その研究の一端として負電荷負荷療法が発明されたものであり、他の多くの電流治療法と異なって、静電気科学的研究にその端を発しているのです。 第1号器は、昭和15年に製作されました。 発端は高田血清反応を定量化するための絮数反応の研究中に、この反応は太陽および宇宙より飛来する電離線により体内に生ずる電子と関係のあることを発見したのですが、このことから電気的に体内に電子を与える機器を考案したのが高田式電位療法器であり、昭和35年に東芝化学研究所が厚生省より家庭用として製造許可を受け、昭和58年に現在の日本理工医学研究所が「タカダイオン電子治療器(TAKADAION)」の製造許可を得たものです。

この電位療法を物理学、生物物理学、医学(基礎的、臨床的)の立場から、また空気イオンの生理作用などの比較を含めて、より深く研究し、体系化して、その意味するところのものを明確にする目的で電位療法研究会が昭和52年5月22日に結成しました。

この研究会のメンバーは、大学の教授を含めた専門研究者や、臨床医家を含めた広範囲の分野にわたっており、これまでに主に臨床医家より提出された問題点を中心に各分野の専門家が、それの解決に務めるという方向に研究会の運営が行われています。

「タカダイオン電子治療器」 は、1940年に高田蒔博士が考案されて以来、その門下生および各分野の専門家の先生方により、電子により改善する多くの症例を得ました。

経緯は省略いたしますが、高田博士と共に臨床を行ってこられた広藤博士は、昭和27年(1952)年以来の37年間の病院勤務の中で、その改善される症例について、ひとつひとつ動物実験や理学的実験を行ったのです。 例えば創傷が早く改善するときはマウスによる創傷治療の実験を、感染症の早く治ったときは免疫増加の実験を行ったのです。 このようにして得られたデータは、電子により改善する多くの症例の報告として誰もが手にして知ることができるよう 『電子負荷療法の実際とメカニズム』 を出版されています。

出版に際し広藤博士は、「内容的には臨床例とか動物実験が主であって、それらの間の繋がりが感じられないことに気づいたのです。 その理論的な解説、すなわち、電子(e)がなぜ、どのようにして体全体の病的な部位に移動して作用するのであろうか、そしてその電子の動きについての理論が少しでも欲しいと思いました。 少しでも要約されていないと、なぜ病気が改善され、治癒するのであるかが十分に理解されないことに気づきました。

このことは従来の各国の伝統医学とか、代替医療あるいは現在の西洋医学を分析して、その良いところ不備な点を批判する機会を与えてくれたのです。そしてそれらを全て整理したものがこの書物になったわけです。」 と述べられています。 

タカダイオン電子治療器は、医学的根拠を確立するために広藤 道男博士が大学や研究所の専門家(教授)にお願いして、様々な項目において共同研究を行っています。 お願いした先生方は20名にも及びます。

 

 

電子療法の根拠 電子負荷療法の理論 -細胞改善序説-

広藤道男/丹羽正幸/松本英聖/鍵屋勤/藤巻時寛 共著より

 

1.  電子は半導体Dとコンデンサー理論により与えられる

図4のように変圧器Tは治療するときの用量(ボルト)を変えるためのものであり、実際の調節は用量計DMで行うのです。治療版Pに電子があつまるのは、コンデンサーCに応じて治療版Pと大地Eとが再びコンデンサーを形成するからです。PがCのマイナス側に接続しているのでeが集まります。 実験的な確認は錫箔検電器にPを繋ぐと箔が開くことで確認できます。

2.  生体に与えられる電子の数

 人体は約60%の水でできているので、人の静電容量は水と同じ容量(F)100×10-12で計算できる。

すなわち電子数(N)は次式で求められる。

この式に数値を入れて-100Vで与えたときのNは次のようになる。

 

3.  自由電子の体内循環系の形

電子が体内で存在する形は、γ2-G(ガンマ2グロブリン)の中より電子が取られて二つの峯に分かれ、γ2-Gはプラス電荷であり、γ2-G疎水性(周りに水をもつ)であるから、マイナス荷電のeは水を隔ててγ2-Gに付着(電気二重層)して血清と共に循環しているのが1つの形です。 他の形は、水和電子の形です。これが鍵屋勤先生により提案されてより、体内自由電子の理解が容易になりました。

 

4.  人体に負電荷を負荷すると(電子負荷)細胞の活動電位に影響を与える

人体に電子負荷(電子を与える)すると、血清内のNa、Caは増加し、Kは減少するという高田博士らの研究結果があります[参考文献/森 則夫:フリーラジカルと精神疾患、日本医師会雑誌、130(10):449、2003]。 

この電解質の移動は細胞と血清内との移動と考えられるので、結果的には細胞の活動電位に良い影響を与えていると考えられるのです。因みに陽電荷負荷(電子を 除く作用がある)の場合は反対の結果(悪い影響を与える)となります。すなわち、血清内のNa、Caが減少し、Kは増加するのです。

 

5.  体液をアルカリ化する

血液のpH(酸度)は、体内で生じたCO2がH2Oと共に重炭酸(HCO3・)になってpHに影響します。肺胞に換気能が低下したとき、すなわち肺の疾患(気管支炎、肺結核、肺炎など)とか呼吸を妨げる状態になると、血液中のHCO3・濃度が上昇して体液は酸性(呼吸性アシドーシス)となります。(※酸性側にしようとする状態のことをアシドーシスといいます。)

また、食物の代謝が不完全になると、乳酸が生成して酸性になります(代謝性アシドーシス)。 血液が酸性になると酵素活性が低下して生体の恒常性が保たれなくなり、病気発生の原因になるのです。 このゆえに野菜・果物などが重要視されるのですが、十分に補給できないことが多いのではないでしょうか。

血液が酸性になったときに電子負荷器(タカダイオン電子治療器)により電子を与えると、アシドーシスの基になるHがe(電子)により中和されて、体液はアルカリ性になります。 鍵屋博士は、中和水に電子板を入れて電子を与えることにより、pHが徐々に高くなることを認めました。

体が種々な病によってアシドーシス(酸性側にしようとする状態)になると、回復が遅くなりますが、タカダイオン電子治療器によりe(電子)を与えると体液は弱アルカリ性に移行して、酵素の作用が活発になるので体の回復も早くなるのです。

 

6.  酵素作用を促進する

生体内の酵素は、体液pHが弱アルカリのときに最も作用しやすいと言われていますが、体の調節機能でpHは弱アルカリに移行するように回転しているようです。 しかし、ストレスとか疾患により体調を崩したときには、電子負荷による調整ができれば健康のために良いことであると思われます。

この実験は高橋周七博士により尿素とウレアーゼなどを用いて行われた貴重な実験です。 すなわち、加水分解酵素の作用が促進されるようです。

 

7.  活性酸素を消去する

電子により活性酸素が消去されるという実験は、臨床的には非常に意味のあるものです。 理由は、動脈硬化の1つの大きな原因が活性酸素であり、脳とか心臓の動脈硬化症を引き起こすからです。 因みに半身不随、脳出血あるいは心筋梗塞は死亡者の60%を占めているといわれています。 また、活性酸素は多くの神経性疾患の原因であるともいわれており、電子負荷はそれらの疾病を治療することができるからです。

 

8.  細胞、特に神経細胞の活動電位を正常化(活性化)する

ヤリイカより摘出した神経軸索の活動電位を、人工の海水の中と、-300Vで電子を与えた血清を混ぜた海水との2通りの液の中でおのおの図5のようにして測定してみたところ、前者では92mVであったが(写1のa)、後者では瞬時に119mVになり(写1のb)正常となったのです。このことより電子は細胞の活動電位を正常化することがわかったのです。このことは重要ですが、その理由として考えられるのは、軸索内ATPが瞬間的にADPとなってエネルギーを出すのではないかということで、おそらくe(電子)がADPase(加水分解酵素)の作用を瞬時に活性化させたと思わされるのであります。このことはe(電子)が生体内で作用する最も基本的な作用であると思われるので、生体内の各部位で補酵素の約ワルを演じているのではないかと思われるのです。

 

9.  自律神経失調症を正常化する

自律神経は交感神経と副交感神経により構成され、ほぼ相反した作用を体に与えて生理作用を調節しています。自律神経中枢に最も影響を与える脳の部位は感情中枢と感覚神経(中枢)ですから、自律神経中枢を疲労させるのは、感情中枢の敏感性か感覚神経の過敏性が続くと自律神経失調症になりやすくなり、感覚神経に強い刺激作用が続くと自律神経失調症になりやすくなります。

ところが、自律神経中枢の過敏性とか機能低下を治療できる薬物はありません。 ただ昔より人類は滝壺のある場所とか、座禅により修養して感情中枢を平静にして自律神経を安定にしていたのですが、なかなか短期間で改善できないのが実情のようであり、余暇がなくてはできないことです。

電子負荷療法を行うと就眠が早く、安眠が可能になるのは、感情中枢が安定化して平静になることを示していると思われるのです。 実際に失調症患者に電子を与えると症状は短期間に改善するのです。 また、自律神経の薬物検査によって患者を検査しても、電子による治療の後は改善しているのです。

 

10.  細胞性および液性免疫力を増強する

細胞性免疫力はリンパ球中のT細胞が関与しているのですが、この細胞のリンパ球芽球化反応(幼若化反応)の良否で判定されているのです。我々はNTT職員を対象として調査を行い、電子負荷3ヶ月でおおむね幼若化反応は改善されますが、それ以上続けると免疫の非常に低い場合でも良好になるようです。

液性免疫力はB細胞が関与しているのですが、この細胞の芽球化反応の良否は形質細胞の生成量に左右されるのであり、この形質細胞が免疫γ-グロブリン(γ- G)を生成して細菌・ウイルスを溶かして液性免疫力を発揮するのです。この形質細胞はリンパ節内部、扁桃腺、咽頭粘膜あるいは皮下粘膜などに存在していて細菌などを待っているのですから、良くできたものです。ある細菌、ウイルスに感作されたγ-グロブリンはその抗体を持ち続け、その同じ抗原が体内に入ったときに作動して、その抗原を待ち続けた抗体により溶かすのです。γ-グロブリンの産生実験は家兎に卵白アルブミンを静注して行いました。電子負荷施行15日後より免疫(卵白アルブミンの静注)を開始した群は、免疫6回終了後3日目よりγ-グロブリンが増加して2週間後にはγ-Gは最高値(一定量)となりましたが、電子負荷を施行しない群(対照群)は免疫6回終了4週間後で、ようやく最高のγ-G量になりました。すなわち、日常電子負荷をしている人は細菌なども増加しないで、病原菌が体内に侵入したときに直ちに菌を消滅させるので感染症に罹りにくいのです。 ところが電子療法を行っていない人は、病原菌が病気を生じる前に病原菌の抗体が十分にできなくて、感冒にもインフルエンザにも他の重い感染症にも羅患するのです。

 

11.  染色体の損傷を回復させる

実験は、培養液に入れたヒトのリンパ球に、60Co のγ線で染色体(DNA)に損傷を与え、この液を2等分して一方には普通血清を入れ、他方には負血清(同じヒトに電子を-350Vで30分与えたときに採取した血清)を入れ、PHA液を両液に添加して48時間培養して染色体の回復を調べました。 対照群は40%の、実験群は60%の回復であり、電子負荷が染色体の回復に有利に働いていることがわかりました。 同様な実験を5組に行い4組が回復に優位であり、1組が同じ程度の回復でありました。総括的に電子負荷が染色体の回復に有効であることがわかりました。こ のことは臨床上重要なことであると考えられます。

 

12.  睡眠を促進させる

眠れない人はおおむね神経質な多いことから考えると、睡眠時にも感情中枢が安定していないからであると思われます。したがって眠るときには感情中枢の細胞機能が安定する必要がありますが、癖になっていると簡単には安定しないのでしょうが、電子療法を行うと細胞の機能が改善されて眠れるようになります。そのほか睡眠中枢への影響は不明ですが、悪い影響はないと思われます。電子療法を行った患者のほとんど(100%近く)が、睡眠の質が良くなっているからです。

 

13.  放射線障害を改善させる

広島・長崎における原爆後障害の人々も、自覚症状・体力は電子療法により短期間(30回)で改善され、90回でほとんど良くなりました。白血球減少症は短期間(約30日)で改善しましたが、貧血は少し遅れて改善傾向を示しました。

 

14.  放射線治療時の副作用を防止する傾向

悪性腫瘍の放射線治療との併用は素晴らしい効果を示すものの1つであります。 全身倦怠、脱毛・食欲低下などの副作用は生じなくて、むしろ元気が良くなるようです。また、放射線治療により固くなった線維症部分も柔らかくなり、元の皮膚の状態に戻るのです。放射線障害の改善は、おそらく電子による活性酸素の消去と、細胞活性などによる効果であろうと考えられます。

 

15.  IgE量を正常化してアレルギー疾患を改善する

アレルギー疾患が難治性であるのは、IgE量を正常化する方法が見出されていなくて、現在の薬物療法は症状を軽減させるだけなので、再発すると思われます。 IgEはTリンパ球Th1が産生するので、電子によりTh1リンパ球の機能についての検査は未だ行っていませんが、血清蛋白画像によるIgE量を追求すれば機能の正常化が判明すると思われます。

 

16.  抗癌剤の副作用を改善・防御できる

抗癌剤の使用により脱毛・倦怠感を生じますが、電子の付与によりすべての症状を早期に改善させることができます。 また、抗癌剤使用と同時に電子の付与を行うことにより、すべての副作用は生じないのですが、これらの作用はおそらく活性酸素の消去と、細胞活性による効果であろうと思われます。

 

17.  食細胞・単球などの食作用の増強が推察される

食細胞・単球などの食作用(貧食能)は免疫力を支える力です。 この食作用の程度(貧食能)を表1に示してあります。

早く消失(0になる)するほど免疫力が強いのです。免疫沈降素価(免疫複合体)は、抗原と免疫物質(抗体)とが結合したものであり、この複合体が多かったり長期に存在すると、免疫複合体疾患(Immune Complex Disease = ICD)の発症につながるのです。 たとえば、全身性エリテマトーデス、糸球体腎炎、あるいは血清病などが発症するのです。それゆえICは早く消失する(0になる)のが良いのです。

ところが、0になる早さが電子負荷(負電荷)の程度により異なるのです(表1)。

表1を見ると、対照群(第1群)の値が0になるまでの日数は90日であり、他の実験群が0になるまでの日数より長く、免疫複合体が食細胞・単球などにより代謝されるのが遅くて食作用(貧食能)が低いことが判明しました。 実験した群を比較すると免疫の前に電子負荷をしたほうが、食作用が強く(0になるのが早く)、電子負荷の回数(日数)を多くしたほうが食作用が強いことが判明しました。 一般的に言えば、日常的に電子療法を行っている人は感冒が流行しても罹らないし、感染症が早く治るのは免疫力の強いことを示しています。

 

        ミトコンドリアの機能を促進する        

    

若者に電子療法を行うと、性的欲望が増進すると訴える人が時々いますが、それは精子とか卵子の中のミトコンドリアの数が非常に多くて、電子がミトコンドリアとATPの作用を促進して、ATPより生じるエネルギーが非常に多くて、精子とか卵子の活動が盛んになるからです。

 

このことは、実際には日本の少子化対策に用いて有意義なことになるので、日本人の人口を増加させることができると思われます。

 

また、人間とか生物が無酸素運動をする時はATPが2回も使用されてAMP(アデノシン一燐酸)が多数生じますが、この時にはAMPKという酵素が生じてエネルギー枯渇に対応します。この時のAMPKは、AMPK燐酸を種々な蛋白質に与えてエネルギーを発生させるのです。この時にすべての電子は作用しているので、非常に重要な役割をすることになるのです。〔参考文献:瀬名秀明、太田成男:「ミトコンドリアのちから」新潮文庫、新潮社(東京)、せ-9-5、37頁、2007〕

 

ATPのエネルギー化したものは再び自分の細胞のミトコンドリアの活動を活性化させて細胞、組織、生体を元気にすることは間違いないであろうと思われます。

 

     気管支喘息が改善・治癒する理由     

 

喘息の改善例は、タカダイオンの創始者 高田博士の時より報告されています。広藤はeがIgEの値を正常化することを改善の理由にしていたのでありますが、この疾患はそんな簡単なものではなくて、種々な原因が関係していることがわかってきたので、改善・治癒する過程を整理してみたいと思います。

初めに患者は呼吸が楽になり、軽度の患者は眠り始めるのでありますが、これは電子に自律神経失調症を改善する作用があるので気管支の平滑筋の緊張が正常になり、楽になると同時に疲れが軽減するためであろうと思われます。

次に免疫作用が増強するので、たとえ肺のどこかに炎症が存在していても改善して、粘稠な喀痰も消失するので呼吸はより一層楽になると思われます。また、同時 にミトコンドリアとγ-ATPaseの作用促進が生じているので、電子負荷を毎日2週間でも行った後に隔日の長期に続けていると基本的に治癒するものであ り、その間にアレルギーの原因となるIgE量の過少とか過多も2~3ヶ月後には正常になるようです。

 

                癌疾患の予防と治療               

       

1. 癌細胞はマイナスに帯電している

電子負荷により、癌疾患が治療可能であるかを考えた時に、もし電子が癌細胞を活性化する作用があれば、他の疾患を治療するときに非常な障害になることが考えられます。このために癌細胞と組織について調査をしたのですが、驚いたというか、自然の状態に感謝したいのは、癌細胞は生じた初めよりマイナス電荷であって、大きくなてもプラスにはならないのです。したがってeは近づくことができなくて、周りの正常細胞に作用して免疫力を高め、種々な作用を及ぼすのです。

 

そのため癌細胞が体のどこにあっても周りの正常細胞・組織は免疫力を増強して、癌細胞への防衛に専念することができるのです。

 

2. 染色体の回復

染色体は細胞核のDNAを形成して遺伝情報を担っていますが、これの損傷は癌および奇形の発生とか機能障害に関係してくるものであり、生体に重大な影響を及ぼすものです。

 

損傷の原因になるのは放射線照射、大量の薬物服用とか農薬散布などのほか、活性酸素を大量に体内に発生する状態なのです。活性酸素の1つである・OHが特に危険なのは、脂肪・蛋白・澱粉を次々と変化させて細胞の核にまで到達して核のDNAを変化させるからです。

 

一度染色体が損傷を受けると、それを回復させるのは現代の西洋医学とか代替医療にも方法はありません。このような意味で電子(e)により染色体の回復が認められた意義は大きいと思われます。

 

3. 免疫力の増加

人体は種々な生活環境とか生活状態により免疫力の増減が認められますが、特に必要な時に免疫力を増強させようとするときには、電子負荷療法を行うと短期間で増強するので、治療のために非常に有効な方法になります。

 

4. 放射線療法とか抗癌剤の副作用が生じなくなる

放射線療法あるいは抗癌剤と電子療法との併用を行うと、電子負荷により、放射線に対しても抗癌剤に対してもその副作用がほとんど体に生じることがないのは驚くほどです。

 

しかも癌細胞・組織の消減は確実であり、徹底的な検査を行いながら治療が可能で、全治した症例が多く見られます。また、電子負荷の続行によりQOL(生活の質の向上)が増加するので、健康になりながら治療をすることができます。

 

 ウイルス性疾患はすべて予防・改善が可能である   

 

ウイルス性疾患には種々ありますが、その中でインフルエンザと子宮頸癌はワクチンが製作されて治療が可能となりましたが、他のウイルス性疾患には未だその傾向は見られません。

もっ とも、ワクチンを作るにしても、たとえば2009年の春に蔓延したインフルエンザワクチン製造は、ウイルスの検査とワクチン製造という期間が必要なので、 半年以上の期間が必要のようです。まず大量の卵を集めるのにも半年を必要とし、この卵を基にウイルスを増殖させてワクチンを作るのですから、半年以上の期 間が必要です。やっと秋のインフルエンザ羅患に備えて使用可能となるのです。ところが半年以上も経つとウイルスの変異を生じることもあるので、秋に流行す るインフルエンザにはあまり有効ではなかったという結果もあります。群馬県の医師会ではあまり効かなかったという調査結果を発表しています。

 

したがって、ウイルスを抑える効果的な方法がなくてインフルエンザの防衛が難しいことになります。

 

各々のウイルス疾患に別々の薬物を用いて治療することになるので、医師も忙しくなり、患者も出費が多くなって困ったことになるのです。

 

ところが、電子療法によりいかなるウイルスに対しても体内で発症する前に抗体を産生するのです。即ち、この電子の作用により、人間の血清蛋白質より異なった異種の蛋白質(各種ウイルス)に対してBリンパ球により抗体を生じる作用(液性免疫)が増強されます。また異種蛋白を貧食する作用を持つTリンパ球の作用 (細胞性免疫)も増強されるのです。

 

このことは1900年に故小林宏先生(広島大学細菌学教授)と広藤道男博士との動物実験により立証されたのです。実際に、日常電子療法をしている人はほとんどすべて感冒にならなくて、10年以上も臥床したことがな(寝込んでしまうことがない)ようです。

 

ここでウイルスによる疾患を挙げておきますと、ウイルス性肝炎(A・B・C型)、各種インフルエンザ、ウイルス性白血病、子宮頸癌、その他ウイルス性と思われる癌疾患、日本にはまだ発生していないエボラ出血熱などがあります。

 

これらの予防と治療については電子療法と薬物との併用が一番良いと思われます。まだ治療をしたことがありませんが、HIVによるエイズの治療も電子療法を併用することで、早期に治癒すると同時に蔓延を防げると考えています。

 

また成人T細胞白血病(ALT)は母乳や精液を介して感染しますが、感染力は弱く、発症率も低いのですが、一度発症すると完治は難しいことになっています。このような保菌者に電子療法を行った時には、保菌者を少なくしてALTの予防に役立つと思われます。

あたかも未病の治療と同様な効果を発揮していると考えられるのです。

 

 

      再生医療への応用が可能である       

  

耳の有毛細胞の損傷は難聴の一因ですが、米国スタンフォード大学の大島一男講師らiPS細胞(人工多能性幹細胞)から有毛細胞を作ることをマウスの動物実験で成功して、2010年5月14日の米科学誌「セル」(2010.05.14)に発表しています。この有毛細胞は加齢や騒音あるいは薬の副作用などによって傷ついて、聴覚障害やバランス感覚の障害が生じます。電子療法によって難聴が治った患者が5例あり、その中の1例を記述していきたいと思いますが、この 人たちは有毛細胞の損傷が改善したことを物語ると思うのです。(図6)。

 

症例1:田○ 博、54歳、男性

病名両側難聴、増幅障害および蓄膿症

〔既往症〕10歳の時に両側の中耳炎を患い、15歳で右側の手術を行ったが、その後、両側の難聴と耳鳴りを生じるようになった。

〔現病歴〕1988 年の夏より難聴が急に高度となり、耳鳴りも増加し、また、平衡感覚障害が9月と12月および1989年の1月と4月にあり、ふらふら感を生じた。このため右側に補聴器の使用を始めたが、使用開始後2ヶ月に一度は眩暈(めまい、立ちくらみなど)を生じ、また、自転車に乗るとシャーという音がし始めた(図6)。また、テレビを観て聞こえないので音を少し大きくすると、急に大きく響いて(増幅障害)気分が悪くなり始めたが、これはリクルートメント現象と言われるものである。

〔検査〕このため関東逓信病院で受診したところ、両側内耳の10歳よりの炎症による中耳硬化症と判明した。鼓膜は正常位置であるが、変形して凹み、聴神経への伝導が悪くなっている所見が認められた。

聴力検査により図6左(1989年4月11日)のように1kHzの周波数で右側は82dB(デシベル)、左側は72dBの強さでなければ聞こえないように、全周波数で聴力低下が認められた。

 

〔治療〕

a)耳鼻科部長によれば、手術か補聴器より他に方法はないと言われたが、いずれも困難であると指摘した。

b)電子負荷による治療経過(図6):1989年4月8日よりタカダイオン250Vを30分で始めたが、だるさも生じないので、4月12日より300Vで60分にした。

10回目(4月20日)には耳鳴りは時々あるが前より良くなり、眩暈がなくなり、気分不良が生じなくなった。

35回目(5月14日)には、リクルートメント現象はテレビを観ても生じなくて、気分不良がなくなり非常に喜んだ。耳鳴りも大分治まり、平衡感覚検査でも異常はなくなった。41日後に筆者が電話で、低音で話しても会話可能であった。

70回目(7月4日)聴力テストは図6右で見られるように著明に改善されていることが認められたが、特に右側は全周波において改善されている。

 

〔考案および総括〕

会話領域である250Hzと2kHzの間の聴力改善が特に著明であることは、中耳に長期に存在した炎症と硬化症の改善がタカダイオンにより促進されて、聴神経を良好にしたと思われる。改善された理由としては、創傷治癒の促進、神経系統の改善、免疫力の増加(未発表)が関係していると考えられる。しかし、その 基底にあるものは再生細胞の賦活であると思われる。特に再生細胞が関係していると思われるので、これについては次に記述してみたいと思う。

現在ではほとんどすべての組織・臓器に再生機能を持つ幹細胞再生細胞が存在することが証明された。その細胞は何かのきっかけで活動を始めて細胞・組織・臓器 を再生するのである。この意味において電子の負荷がきっかけとなって、有毛細胞が再生細胞より生じたのであろうと考えるに至ったのであります。

 

文献

1)広藤道男:逓信医学、21:275-284、1983 

2)広藤道男:電位療法研究会誌、2(1):22-28 

3)広藤道男、畑下敏行、鎌田暢夫:逓信医学、35:129-143、1983 

4)広藤道男、畑下敏行、阿比留忠徳、丘村英之:日温気物医会誌、47:137-146、1984

 

 

聞こえのしくみ

一 般的に「耳」といえば外見から見える部分(耳介といいます)を思い浮かべる方が多いと思いますが、じつは「耳介」は耳のごく一部にしかすぎません。耳は 「外耳」「中耳」「内耳」の3つのパートから構成され、それぞれに重要な働きを持っています。聞こえについての理解を深めることは、快適な補聴器装用をするためにも大切なことです。

 

耳介で集められた音は外耳道から鼓膜に伝わり機械的な振動に変わります。さらに鼓膜の振動は中耳にある耳小骨を伝わり、内耳の蝸牛にある有毛細 胞を刺激させ電気信号へと変わります。そして、電気信号は聴神経を伝わり脳で言葉として認識されます。

 

難聴の種類

音が脳に達するまでの間に、何らかの原因によりその流れが邪魔された場合に「難聴」が起こります。難聴には伝音難聴と感難聴があり、両者には大きな違いがあります。難聴は治療により回復する場合もありますので、補聴器を購入する際は耳鼻咽喉科専門医に相談することをおすすめします。

 

伝音難聴

伝音難聴は鼓膜や耳小骨などの伝音系の障害で起こります。伝音難聴は音を大きくすれば聞き取りやすくなるので、補聴器の使用により聞こえの改善が期待できます。伝音難聴の原因としては、中耳炎、耳垢栓塞、耳硬化症などがありますが、医学的に治療が可能とされているものもあります。   

1. 感音難聴

内耳から脳までに何らかの障害があることで起こる難聴です。感音難聴の原因はさまざまですが、加齢によるものの他にメニエール病、突発性、騒音性などがあります。感音難聴は単純に音が小さく聞こえるだけでなく、周囲の騒音と言葉の聞き分けや周波数の聞き分けの分析力など、様々な機能低下が複合的に起こるため、聞こえにくさには個人差があります。

2. 難聴

伝音難聴と感音難聴の両方の症状が複合的に起因している難聴です。

 

聞こえの衰えは、聴覚機能の衰え

聞こえの衰えは30 歳代から徐々に始まると言われます。聞こえの衰えは老眼と同様に加齢とともに誰にでも起こり得ることですが、加齢による聞こえの衰えは単に音が小さく聞こえるだけでなく、様々な聴覚機能の衰えでもあります。

 

リクルートメント現象(補充現象)

補充現象は内耳の蝸牛内にある外有毛細胞の障害により引き起こされるラウドネス(音の大きさの感覚)異常です。補充現象のある方は、わずかな音量変化にも 敏感になるため、小さな音声は聞こえないのにもかかわらず、大きな音声になると割れたり・響いたり、異常にうるさく感じるなどの症状があります。

1. 語音弁別能の低下

語音弁別能が低下すると、十分聞き取れる声の大きさにもかかわらず言葉の聞き取り(弁別)が困難になります。これは、内耳にある蝸牛の有毛細胞の損傷が原因といわれています。また、難聴を長期間放置したことによる聴覚の廃用も語音弁別能の低下の原因といわれています。

2. 時間分解能・周波数分解能の低下

時間分解能や周波数分解能が低下すると、多人数での会話や早口が聞き取りにくくなったり、騒音下での言葉の聞き取りが困難になります。

 

   電子は自然治癒の促進剤であろうか   

    

1. 未病とその治療法

中国医学(東洋医学)でしばしば未病の状態という言葉を用いますが、確かに発病する前の状態としての時期であるでしょう。予防医学の面より、この状態は「この薬(飲み物など)を用いると良いです」と、しばしば薬の宣伝に用いられているようです。

この言葉の意味は、病変としては病名が未だ付けられない範囲(細胞あるいは組織の一部分)に生じている病変をさしていると思われます。我々はこの状態には陽電化現象が生じているものと考えています。

したがって電子負荷療法を行えば、マイナスの電荷を持っている電子はこの陽電化現象を生じた部位に付着して、生化学的・生理学的作用を現してこの部位を改善すると考えるのであり、予防医学には最適であると思っています。

 

2. 電子は地球の各所で生じている

a. あらゆる生物は、昼間の日光を受けると同時に放射線も受けているので、体内の電子量は午後が最多となり日没と共に減少し、翌朝再び増加するのですが、これは 昭和15年(1940年)高田博士により発見されました。この電子治療作用を増強したものが高田博士の創始したタカダイオン(電子負荷療法)です。

b. 地殻の中では放射性物質によりの電離線により多量の電子が生じています。

c. 上記で生じた電子の一部は地表に出ますが、この電子数を空気の清浄な地域で測定すると、地表より1mの高さで100Vの電位差があり、2m、3mでそれぞれ200V、300V電荷量が存在しています。勿論大気中の電離による電子も含まれているのでしょうが。

d. 砂漠の中でも、砂漠風によって砂と砂が衝突することで生じた電子は、砂漠に生じる朝・夕の霧の水分(H2O)に囲まれて水和電子となって浮遊します。サボテンはその棘(プラスに電荷)が、この電子を付着すると共に、その水分を吸収するので、水のない砂漠でもサボテンは大きく成長するのです。

砂漠を旅する人々も、この朝夕の水和電子の良い影響を受けていると思われます。

 

 

 

 

 

免疫細胞を活性化し、体を守る

 

体を様々な病気から守るには、免疫細胞の活性化が重要です。

電子負荷療法で、免疫力をアップしましょう!

 

加齢と共に衰える免疫力

「免疫力」とは、私たちが生まれ持った細胞レベルの防御力のこと。

細菌やウイルス、健康な人でも毎日3000~5000個も発生する腫瘍細胞などから病気にならないように体を守っています。

年齢を重ねるごとの覚える体の違和感。「体調を崩しやすい」「風邪が長引く」「疲れがとれない」などは、「免疫力の低下」が原因です。

免疫力は、「免疫細胞」の働きによって左右されますが、その働きによって左右されますが、その働きは20代でピークを迎え、40代でピーク時の半分、70代では10分の1まで低下してしまいます。

免疫力が低下すると、感染症に限らず、アレルギーや腫瘍細胞の増殖などさまざまな病気になりやすくなります。また、些細な病気の重篤化や治りにくさにもつながります。

 

 

あ と が き    

民間療法の治療院を開院して以来、難治疾患の体質の改善にもこの電子負荷療法が最も効果があることが、民間の治療で確認されました。理研メディカルでの治療の施術件数は、2015(平成27)年12月末現在で146,000件を超えており、ほとんどの人が、「自覚症状が緩和した」あるいは「効果があった」との感想をいただいており、大変嬉しく思います。なにより実績が効果を証明していると言えるでしょうが、なかには全く効果がなかった感想も若干あり、まだま だ研究は必要と思われます。このため、臨床・実験・治験・症例のデータを収集し、人体にどのように作用して効果をもたらすのか検証する必要はあるであろうと思う次第です。

開院当初、「どこへ行ってもダメな方、当院にお任せ下さい!」という標語のような言葉を掲げていました。

「この謳い文句はどこにでもあるし、怪しい感じがする」とか、「治るわけがない」とか、様々な批判や苦情をいただきました。

私は、世間の意識が不信から安心に変わるように、とにかく結果を出す治療を心がけ、徐々に信じていただけるまでになったことや良いイメージがクチコミとなり、どんな困難にも挑戦して結果を出してきました。

 

治療は嘘をつきません。どんな良いことを言っても、変化を感じるのは治療を試みた患者さん自身です。

患者さんにとって、日常生活が普通に送れないことはとても辛いことです。日々患者さんと向き合っていると患者さんの気持ちを会話する中で知る瞬間が必ずあるのですが、「歳をとっても自分の身の回りのことぐらいは自分でやっていきたいし、家族が居るといっても、子供たちには家族があるわけだから、私の世話まで させるわけにはいかない。」「下の世話をしてもらうのは家族であっても、やっぱり嫌なものです。」という皆さん共通して、このことを強く訴えられます。

そのために、患者さんは痛みや不快感を取り除いてくれる治療院を探しているわけです。

 

どこへ行っても症状が改善することがなく、日々の普通の生活が困難で、辛く苦しく耐え難いと訴える方が、なぜ、こんなにも多いのでしょう。

 

日本では、少子化や超高齢化が深刻な問題になっています。

タカダイオン電子治療器の電子負荷療法を行いますと、若者は健康維持に役立ち、活動のエネルギーを得ることで行動範囲が広がります。

中年層では、病気の予防ができ、気づかないまま少しずつ進行していくような病気(糖尿病、心筋梗塞、動脈硬化など)を未病のうちに防ぐことにつながります。

そして、高齢になるにつれて衰えていくと言われている骨粗鬆症の治療と予防に電子療法は特に効果があり、寝たきりにならないようにすることができます。

 

このように、どの年代の方にも使用が可能で、安全で無害であることが証明されている治療器は「タカダイオン電子治療器」だけですので、もっと多くの方に電子負荷療法を知っていただきたいと思っています。

 

西洋医学は我々の生活になくてはならないものとなっています。病気になったら病院に行く。そして医者に診察してもらい薬を処方してもらったり、あるいは入院 して長期に治療を受けたり、手術で治るものであれば手術をして病気を治します。生きていく上で『医療』は大きな支えとなっているのは確かです。そして医療は西洋医学のもと、飛躍的に発展してきました。

しかし、西洋医学は万能ではありません。科学の力を持って人体に備わった生体機能の数々を解明してはいますが、体の機能全体と比較すると解明されたものはごくごく一部です。

 

これに対して民間療法では、西洋医学のような検査は行えないので、体全体を診て、患者さんが訴える部位を中心に体力の回復と部分的な傷みの緩和を得意としている療法は多くあります。

しかし、タカダイオンの治療は、西洋医学と東洋医学の良いところを併せ持つ治療法ですので、西洋医学でも東洋医学でもありません。

この本をみなさん必要なところからお読み頂けたらと思います。

私が皆さんにお願いしたいのは、西洋医学が万能ではないように、電子療法の作用は高田博士および広藤博士並びに各医療機関・研究所などの臨床により明らかになった事実はありますが、西洋医学と同様に万能というわけではありません。

 

ですから、西洋医学の治療を受けておられる方は、治療と併用して電子療法を行ったほうが治療成績は良くなるので、様々な治療法と併用して電子療法を続けて欲しいということです。

 

 

タカダイオン電子治療器の創始された動機は、電離線が生体に照射された時に生ずるイオン対数(eと 陽イオン)の定量的判定法を絮数判定法(血清高田反応の姉妹反応)により研究している時に、負電位を生体に負荷したときには絮数値は下降し、また陽電位負 荷時には上昇するという事実を発見したことに基づくものであり、その結果に基づいた治療器として電位療法器が考案されものです。

提案当初から共同研究者とか門下生のデータを総て収録したものではありませんが、臨床的に、あるいは動物実験的に得られたデータ、特に臨床的には医学会に とって盲点となっている点に少しでも関係のある例を少数例でも挙げてありますので、現在の医学をもう一度見直して、特に日本におかれている公害、薬害、産 業および生活疲労などの改善に、他の治療との屏東でも結構ですから、より良い治療を達成するために基礎資料としてご覧頂きたいのであります。

昭和56年6月 広藤 道男

 

 

このページの中には、現代にも通じる広藤道男先生の医療に対する医師としての思いが反映さえています。、私は、医師であった広藤道男先生(故人)の指導のもと、「タカダイオン電子治療器を治療と併用することで日本の医療費を30%減らすこと」を 目標に、博士の遺志を引き継ぎ、治療を続けています。どんな病気であっても「必ず改善できる」と信じ、治療を行っています。だからというわけではないで しょうが、良い結果につながっているのは不思議なことですが、難病の治療を行う機会も増え、日々改善に取り組んでおります。

 

最 近、テレビや動画などで氷水をかぶるシーンが話題になりましたが、これは、アメリカ中を巻き込んで、ALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病の患者様を支 援するため「Ice Bucket Challenge」のチャリティーとして行われているものです。まだ治療法の確立していないこの病気は、筋肉の委縮 によってあらゆる運動機能力が失われていき、人工呼吸器をつけなければ発症から3年から5年ほどで呼吸筋麻痺により半数ほどが死亡すると言われています。 これを観て私は思いました。40年前、広藤先生が伊豆逓信病院に勤務されていた頃、治療とタカダイオン電子負荷療法を行ったところ、治癒したという事例が あります。また、私も医師 広藤道男先生の指導を得て、38名のALS(筋萎縮性側索硬化症)の方の治療を試み、5名の方が普通の生活が送れるようになり ました。私は難病の治療にも常に挑戦しています。確かに治せない病気は少なくありません。しかし、病気は治せないにしても、症状のいくつかは改善できるの で、「タカダイオン」を治療と併用すれば、今よりはるかに体は楽になって、希望が湧いてくると確信しています。

 

 

筋委縮性側索硬化症(ALS)は、大脳皮質、脳幹および脊髄の運動神経の変性による障害とされているが,その原因は未だ不明であり、また的確な治療法もない とされているのですが、理研メディカルでは、1990年から現在までに38人の患者さんの施術を行いました。其のうち6人の患者さんが普通の生活をしております。また、現在も8人の方が施術中です。長崎、岡山、東京、島根、千葉の方は非常に改善されております。また、福岡、北海道静岡の方は改善が遅効で す。実際の症例では、NTT東日本伊豆病院の前身であったNTT伊豆逓信病院の内科部長であった広藤道男先生が、昭和43年に数人の筋委縮性側索硬化症 (ALS)の患者さんの治療を行っており、完治している患者さんがいます。その後、負電位負荷療法(タカダイオン療法と略す)の実験、及び臨床研究を続け ていたのですが、平成5年2月、偶然に筋委縮性側索硬化症(ALS)の患者さんの1例をタカダイオンにより治療する機会に恵まれました。症状が驚くほど改 善され著効であったので、ここに報告する次第です。

 

症例1 青 34歳 (男)

家族歴:父が高血圧症である。他の家族については特記事項なし。子供は、3人(長男 小5、次男 3、長女 小1)で健康とのこと。既往歴:中学時代の3年間はバスケット部に所属し運動神経は良かった。その時代に自転車に乗っていて自動車と衝突したことがあったが異常はなかった。

現病歴:1991 年2月頃より呂律が回らない症状が現れ、長い会話中に吐き気、燕下障害なども加って、さらに11月頃より筋力低下も出現するようになった。1992年1月 30日から30日間、東京都立神経病神経内科に入院。その時の症状および検査所見は、口輪筋力低下、舌の委縮、筋電図上に神経原性変化が認められた。また、息苦しい感じも生じていた。末梢血検査、髄液検査、胸部XP、頚椎XP、およびMRIなど、全て異常無い。このため同院よりユベラおよびL-スレオニ ンが投与されたが、1992年3月2日の我々の初診時まで特別な改善は無く、症状は進行していた。

現 症:言葉はほとんど聞き取れないほど不明瞭で、低音であり、鼻に抜けるような感じであった。歩行は患者が妻の肩に手をかけて引っ張ってもらいながらの歩行で、極めて遅く、「脚に力が入らない」と言っていた。首にも力が入らず、ときどき頭の重みで首が前に曲がり、首、肩、腕が痛くなっていた。全身的な運動動作も力 が入らなくなっていた。記憶の低下は無かったが、肺活量は76%まで低下、血圧は150~90mmHg。1991年2月、脳梗塞を疑われた事があった。顔 の表情は乏しいが、顔色は普通。会話は不明瞭で遅い(テープ録音)。口角筋は右側が弱い(よだれが右側より出る。筋緊張-右上・下あご筋の抵抗が小さい。 胸部-異常を認めず。)

神経学的検査:両側上下あご、健反射亢進、咽頭反射(+)

 

 

脳の仕組み 

人間の脳は非常に高度で、機能分化が進んでいます。運動中枢、感覚中枢、運動性言語中枢(話すことの中枢)、感覚性言語中枢(言語理解の中枢)、視覚中枢 など、皆さんもよくご存じの中枢がありますが、脳の機能はこの他にもたくさんあります。沢山ありますが、それぞれが非常に大事で、一つひとつの部位が一つの臓器みたいなものだと考えて下さって構いません。構造的には脳全体はどこも同じように見えますが、脳のそれぞれの部位は、全く違った機能を担っています。このように機能分化した脳が障害を受けると、人間の機能として、考える、話す、見る、聞くといった様々な日常動作が障害され、日常生活は困難になります。ですから、脳は人間にとって最も大切な場所です。ALSは運動障害を主訴とする疾患ですので、まず、運動の仕組み(図2)を最初に説明します。

大脳皮質運動野にある一つの神経細胞から、軸索という線維が伸びていて、脊髄にある前角細胞に刺激が伝達されます。次に、前角細胞から軸索が伸びて、神経筋接合部という部位を介して、最終的に筋肉に刺激が伝わり、筋肉が収縮します。このような仕組みにより、人は体を随意的に動かすことが出来ます。私たちが手 を動かす際には、頭のてっぺんにある大脳皮質の手を支配する神経細胞が最初に興奮します。前述の経路を介して、大脳皮質の興奮が筋肉まで伝わり、最終的に 筋肉が収縮して手が動くことになります。しかし、単に動かすだけならそれで良い訳ですが、目的のある動きをスムーズにするためには、さらに錐体外路系や小 脳系が働いて、運動を調節しています。以上のようなシステムで、人の運動がスムーズに行われています。

運動障害の中で、我々が自分の意思で動くことが出来ないことを、随意運動障害といいます。一方、運動障害の中でも自分の意思に関係なく勝手に体が動いてしま うことを、不随意運動といいます。このように運動障害を大きく分類すると、随意運動障害と不随意運動の2つに分けられます。運動障害の頻度では自分で上手 く動かせないという随意運動の障害が大半です。脳卒中による片麻痺など、身体の半分が動かせなくなるというのも、随意運動障害の代表的な症状です。ALS も随意運動障害が問題になります。

ALS は随意運動障害が問題になるわけですが、他の多くの神経難病と同様に変性疾患であることが特徴です。脳卒中では、血管が破れたり血液の流れが遮断されたり して、脳の機能障害が起こるわけですが、なぜ、神経細胞の変性が発症するか、はっきりとした原因はまだ判っていません。

神経変性疾患とは、ある系統の神経細胞群が徐々に変性していく疾患です。原因はわからないのですが、細胞が少しずつ老化していくような感じです。ある細胞だけが極端に速いスピードで老化していくとイメージしていただければ良いと思います。そうすると、その神経細胞群が司っている機能に支障が出てくることにな ります。                                          

変性疾患には、遺伝的に発症する病気と、遺伝しない孤発性の病気があります。孤発性の病気というのは原因がなかなかわかりません。どこが悪くてそういう症状が出るのかという発症機序が非常にわかりにくい訳です。

 

ALSとは 

皆さんは良くご存知だとは思いますが、病気のことを少し説明します。皆さん一番困っていらっしゃるのが、手足の力が入らないということです。手の筋肉が痩せて萎縮してくる、これが一番多い症状です。手を思いっきり伸ばすことができなくなる、というのが困ります。足の力が低下すると歩行困難になります。その次に困るのが、舌とか咽頭筋(つまり、飲み込むための筋肉)が萎縮することです。そういう状態で何が困るかというと、呂律が回らないという構音障害や、あるいは飲み込めないという嚥下障害などの症状が発現します。そして、食生活が困るようになります。

まとめてみますと、ALSとは、筋肉がやせるという筋萎縮の症状があり、そのために筋力が低下する病気です。今、筋肉がやせる・筋力が低下するという症状であると説明しましたが、ALSは筋肉の病気ではありません。筋肉を支配している運動神経細胞が変性し、その結果筋肉がやせてくるという病気なのです。

根本的には神経細胞の変性疾患であるということです。症状は筋肉の症状ですが、実際に病気が起きている場所は運動神経だということを十分理解しておいて下さい。

ALS は50歳前後で発症することが多く、飲み込みにくいという嚥下障害の症状も困りますが、呼吸がしにくくなるという呼吸不全が生命予後に関連して非常に困る症状です。どれくらいの患者さんがいるかというと、大体100万人に50人、全国に分かっているだけでも7000名います。男性の方が若干多いようですが、明らかな男女差はありません。ALSは、変性疾患に分類されていて、病気の原因は未だ判明していない現状です。

ALS は、筋肉が痩せて、筋肉が動かない病気だと説明しましたが、基本的な症状はそれに尽きます。他の症状はほとんどありません。認知症状はなく、頭脳はしっかりしています。排尿障害もありません。褥創(床ずれ)もできにくいです。脳卒中の患者さんとか、脊髄損傷の患者さんでは寝たきりになった時に床ずれが起き やすいですが、ALSの方は自律神経が良く保たれています。したがって、血液の流れ、つまり末梢循環が良好であり、床ずれも起きにくいのです。逆に、手足を動かしにくいにも拘わらず、感覚に障害がないので、手足や関節の痛みを鋭敏に感じることになります。認知症がないために、病気のことをしっかり理解しています。感覚もはっきり感じているわけです。他の症状がないというのは、良いといえば良いのですが、却って認識できることが、精神的に辛くなることもあり ます。ALSの陰性徴候、つまり、筋萎縮・筋力低下の他には症状がないということを知っておくことは重要なことです。

 

 

 

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