高田式電子負荷治療器の概要

TAKADAION TK―2211

―高田式電子負荷療法の実際とメカニズム―

広藤道男監修

まえがき

昨今、健康に対する不安が広がっています。

国民医療費の増大、医師不足、病棟の縮小、病院の閉鎖など。 医療費崩壊とまで言われています。 また、西洋医学に見放される難病に苦しむ人や成長期の青少年のメタボリックシンドローム、うつ、ケガや骨折の増加など健康不安の種は枚挙に暇がありません。 このようなことから、国民の代替医療に対する期待はさらに大きくなることが予想されます。

 

私たち「理研グループ」も代替え医療の視点から、健康に関するアプローチを行ってきました。

 

この機械は、高田蒔博士によって発明され、広藤先生によって受け継がれ67年もの間、さまざまな臨床試験や実績を上げ続けて、今日に至ったものです。

 

私たちの身体は、宇宙からの自然放射線を常に浴びています。 自然放射線によって私たちの血液など体液(※注1)には、電子やラジカルという活性な物質ができます。

 

高田式電子負荷治療器(タカダイオン電子治療器)で作られた電子は、数個の水分子に取り囲まれて水和電子となってつぼから体内に入り、活性酸素を消去し、水の水素イオン(H)と反応して、体液をアルカリ化する性質があります。 悪いところは陽電化現象を起こしているので、電子のマイナス電荷と反応するのです。

 

このように電子をたくさん身体に取り込むことで、病気の治療をする方法を高田式電子負荷療法といい、電子を負荷する治療器を高田式電子負荷治療器と呼びます。

 

(注1)体液:体内に存在する水分の総称。体液は身体の内部環境を恒常に保つため,常にその全量,浸透圧,pHなどが一定に維持されるように調節されている。体重の 60~70%が水分で,40%は細胞内,20%は細胞外にある。体液には大きく4つの役割があります。さらに体液に含まれる電解質は、体液自体を保つ働きもあります。

[ 体液の4つの役割 ]  ①必要な栄養素や酸素を運ぶ  ②不要な老廃物を運び出す③体温を調節する  ④恒常性(ホメオスタシス)を維持する                                                                          

栄養素も老廃物も体液が運んでいます。体液は細胞の内側にある細胞内液と細胞の外側にある細胞外液にわけられます。生命活動に必要な栄養素や排泄すべき老廃物は、細胞内液と細胞外液を行き来しています。口から入れた食べ物や飲み物の栄養素は、消化管から吸収されて体内に入ります。栄養素は酸素とともに、細胞外液の血漿で組織まで運ばれ、同じく細胞外液の組織間液で一つひとつの細胞まで届けられます。細胞外液で運ばれた栄養素や酸素を使い、細胞内液に満たされた細胞内では活動に必要なエネルギーを生み出したり、カラダを作るタンパク質を合成したりしています。その結果生じた老廃物や二酸化炭素などは、先ほどとは逆のルートを辿り、細胞外液で運び出されて、尿や呼気から体外に排泄されます。このように体液には、必要な栄養素や酸素を運び、不要な老廃物や二酸化炭素を運び出すという大事な働きがあります。体液がカラダの環境を一定に保ちます。体液には体温を維持する働きもあります。
ヒトの体温は35度~37度前後に保たれています。カラダの代謝や酵素はこの温度帯で効率よく働きます。しかし、ヒトではエネルギーを生み出すときに過剰なエネルギーが産生されます。体液の存在によりこの過剰なエネルギーは汗として放熱されます。カラダの60%を体液が占めているおかげで、体温は一定範囲内にキープされやすいのです。 

健康の基本は “ 体液管理” が大切です。

 

高田式電子負荷治療器の使い方      

高田式負電荷治療器の概要

高田式電子負荷治療器は、一般家庭で使われている交流電気を直流にして、コンデンサーの働きで、一定の電圧で電子を当てるようにできています。

治療器の出力端子に治療板(極板)のジャックを接続することで身体に直接マイナス電圧をかけられるようになっています。

負荷する電圧は、0ボルトから500ボルトまで調整できますが、実際の治療は、300ボルトを基準(350ボルト以上に調整しても負荷される電子量は300ボルトと同じで、それ以上に調整する必要がないことが実験により明らかになっている)に行います。

家庭で使われている交流電源のソケットの一方は必ず、アース、つまり大地に接続されています。そこで、電源ソケットの差し込み口を入れ替えてアース(大地)に対して、マイナスの電位を持つようにセットして使うことで、身体の中に電子をしっかり送り込むことができます。 この確認手順は、事項の「使用方法」の「2」に書いてあるように、グリーンランプがつくようにソケットに差し込むことで可能になります。

電子は、出力端子に接続した「治療板(極板)」に触れている人の肌を通じて身体の中に入ります。

電子が身体に入っていることを確かめるには、電源を入れて治療板(極板)に手を触れると、グリーン色のランプがつくことで分かります。

人間の身体は、電気を通しますから、治療板(極板)に触れている人の身体に触れた人にも電子は伝わっていきます。 たとえば、治療板(極板)に触ったまま2人が手を繋いで、スイッチを「ON」にすると10秒間ぐらいランプがついたままの状態が保たれ、消えていきます。 これは、電子が3人の体内に入って使われたことを示しています。

電気化学的に、複数の人が手を繋いで治療板(極板)に触れたり、治療板(極板)を工夫することで大勢の人が治療板(極板)に触れて治療することが可能です。

このことから、部活などで大勢の運動部員が同時に使えることが、この高田式電子負荷治療器の特徴です。

高田式電子負荷治療器の出力には、1/f のゆらぎがあり、湯あたりを防いでいます。 本治療器の類似品が販売されていますが、類似品にはこの1/f のゆらぎがありません。

 

他の治療器と何が違うのか

今まで電気療法としては、平流電気療法(ガルバーニ療法)、感応電気療法(ファラディー療法)、火花電気療法(フランクリン療法)、高周波発熱療法(ダルソンバール療法)、低周波療法あるいはイオントフォレーゼ療法などが作られてきました。 特に低周波療法、イオントフォレーゼ療法は今でも行われていますが、これらは電流療法で、電子を負荷するものではありません。

また、イオン療法とは違って電子をつぼから入れて、陽電荷した患部を中和し、体液をアルカリ化すると共に、活性酸素を消去するのです。

 

使用方法

高田式電子負荷治療器は、本体と治療板(極板)がついた電極プラグ(二本)とで構成されています。

1 ソケットを家庭にある電源コンセントに差し込み、タイマー「切」の状態で、電源スイッチ( )を押すと、赤ランプ( )が点灯しますタイマーがONになっていると赤ランプはつかないので、電源が入っているかどうかの確認は、必ずこの手順で行って下さい。

2 次にアースチェックの下の金属板( )に指を触れて、グリーン色のランプ( )の点灯を確認します。 点灯している時に有効です。もし、グリーンランプがつかない場合は、電源ソケットを抜いて左右を入れ替えるとランプは点灯します。 ランプが点灯している時に、治療板(極板)に電子が帯電されますから、アースチェックは必ず行わなければなりません。

3  出力( あるいは )に治療板(極板)をセットします。 (差し込み口は二つあります。一本でも二本でもかまいません)

4 使用する時間をタイマー()で決めます。

5 次に、左手で治療板(極板)を握ったまま、出力電圧計( )のメーターを適当に上げて出力調整チェックの金属板( )に右手で触れると、緑色のランプ( )がつきます。 手を離すと消えます。

6 漏れ電流計( )を確認します。 ゼロであれば、電流漏れはありません。(もし、ゼロになっていなければ、自分が座っている布団や椅子の下にビニールシートなど絶縁する物をしくとゼロになります。漏れ電流がないことを確かめてから次に進みます。)

7 治療板(極板)を肌に密着させます。(木綿の下着は電子が伝わりますが、ナイロンやポリエステルの下着は電子が伝わらないので効果がありません。 肌に直接が一番いいことは言うまでもありません)※ 肌と治療板(極板)の間に下着などがあると、そこには静電気とか空気中の塵やホコ などで電子量が減るという実験結果があります。ですから、治療板(極板)は直接肌に着した方がよいのです。

8  出力電圧は、300ボルト程度が標準です。(出力調整ダイヤルを廻して調整します電圧が高ければいいと考えがちですが、350ボルト以上に上げても治療効果は変わりません。 負荷量が多すぎて、体の表面から電子が放出するからと考えられます。

9  電圧を負荷する幅は大体200ボルトから350ボルトぐらいです。

10 治療時間は、原則として1時間。多くても2時間とします。 体力に応じて一晩つけている人もいます。

11高齢者や手術などで体力が弱っている人は、湯あたりすることがあります。 そのような場合には、200ボルトで、20分ぐらいにします。

 

高田式電子負荷治療器の発明の経緯    

高田蒔博士は生化学者であり、東北大学卒業後、1921年よりドイツに留学してコロイド化学、放射線医学などを学んで帰国したので、電気治療という分野とは全く関係のない生化学分野の学者であった。 東京都内の岳父の病院の副院長として勤務していたある日、手の消毒液で紅いフクシン液の混じった昇汞液に、石鹸(炭酸ソーダ)のついた手をいれたときに、瞬時に紅が青色となったのでコロイド反応が生じたことを知ったのであり、このときに、脳裏にかの有名な肝機能検査法(血清高田反応)が閃いたのである(1925年)。

この反応は特にドイツ学者により臨床的にも研究されて、肝臓の機能検査に優れた結果を示したので、世界的に検査法として広がり、日本には逆輸入の形で使用されるようになったのである。 その後、1937年の国際消化器病学会(パリ)では、招待されて学術講演をしたこともあって、博士は血清高田反応の創始者として世界的に名を馳せるに至ったのである。 飽くことのない研究家であったタ高田蒔博士は、この半定量の高田反応を定量的に改良した血清絮数反応を研究し始めたのである。 すなわち高田試薬(昇汞液とフクシン液の等量混合液)を、10倍希釈の血清に滴定して、糸状の沈殿がはじめて析出したときの試薬量の100倍を絮数値と名づけたのである。 この研究は1935(昭和10)年より始めたが、結果は順調で各人の測定値は毎日同じであり、各人はわずかの差で平行値を示した。

 

ところがある時点よりすべての人が激しい高低(絮数異変)を示すようになったのである。 この原因を追求するために試薬の作り替えをはじめに、天候変化などあらゆる面の調査を行ったが、この変化は世界的に生じていること、および昼と夜の絮数値の変化のパターンが違っていることなどが判明して、太陽との関係に調査が絞られたのである。 調査の中で偶然に、この時期(1935年)が太陽黒点の極大期であることがわかったのである。 この極大期は、黒点数(核爆発)が多くなり黒点活動が盛んになるので、地上に照射する電離線が非常に多量になるのである。 したがって、この電離線と人体(血清)との関係に遭遇したのである。 光と電離線が短時間に極端に変化する二度にわたる皆既日食時の、時刻的な絮数値の変化が特徴的であったので、太陽(電離線)との関係が疑われるに至ったのである。 これは、生化学による生体内電離現象の発見であり画期的なことであった。 次に実験的な証明として、人工的な放射線照射による人体実験を行ったところ、放射線量の比例した絮数値の変化を生じたので、電離線による体内の発生電子量と絮数値との関係が明らかになったのである。 したがって、実験的に容易に体内に電子を与える装置が必要になり作製したところ、電圧(V)に応じた電子の増減による絮数値の変化が確証されたのである。 このときに作られた電気的装置がまさに高田式電位療法器(電子負荷器)の誕生となったのであり、同時に、絮数値は体内電子量の指標となりうることが判明したのである(1940年)。

 

博士はこのときに、空気陰イオンの効果が脳裏に閃いて、この装置はおそらく治療に使用できるであろうと予感したのである。 1940年より自宅で、臨床的応用を始めたのであるが、試作品の数も少なくなったので1957年に改めて厚生省に製造許可を出したのである。 厚生省は副作用が無くて使用方法も簡単であるので家庭用健康治療器の中に電位治療部門を作って製造許可をしたということであり、高田博士の学識を重んじて新しい部門を設けたことは評価されていいと考えられるのである。 しかし、今にして思えば当時は作用機序にしろ、効果の解明も未だ漠然としたものであった。 その後の研究結果は著しいものであり、それは著書を通覧していただければご理解いただけると思う。

 

我々は、1977年に高田博士を名誉会長として電位療法学会を結成して、各分野(基礎医学、臨床、電気・物理学、空気イオンおよび衣服電気など)の専門家により種々な研究を行ってきたが、最終的な研究の一つとしてこの健康器は、電子(e)を生体に与えているのであり、反面、電位を生体に与えることはできないので電位治療器というよりか、電子負荷器と命名するのがよいであろうという結論に到達したのである。 したがって、1993年より電子負荷療法(負電荷負荷療法)と呼ぶようになったのである。 電子は負電荷であり、電位はボルト(V)であるので、電子と電位とは意味が異なることを明確にしたのである。

 

 

高田蒔(たかだ まき)博士の足跡

1892(明治25)年 新潟市に生まれる。

1915(大正  4)年 東北帝国大学医学部を主席で卒業。

1921(大正10)年 ドイツ留学(膠質化学、放射線生物学を学ぶ)。

1922(大正11)年 医学博士号授与。

1923(大正12)年 帰国、関東大震災のしわ寄せで母国の教授が無期延期。

1924(大正13)年 東京小石川病院副院長、血清反応(世界的な肝機能検査法)を発見。

1927(昭和  2)年 バイエル会社日本支社学術顧問。

                              その間、兵庫県立医学専門学校研究指導。

1940(昭和15)年 血清絮数反応を確立し、対流圏放射線測定に成功。

                              同時に負電荷負荷器(タカダイオン)を発明して臨床応用に乗り出す。

1946(昭和21)年 東邦大学医学部生化学教授。

1978(昭和23)年 3月4日、永眠。(大病を患うことなく眠るように大往生だった)享年86歳。

                              日本では無冠に終わったが、フォルシャ(研究家)として讃えられた。

 (日本人でアメリカアカデミー会員に推薦されたのは博士がはじめてである)1954年

 

高田蒔博士の主要業績

国際会議:

1925(大正14)年 極東熱帯国際会議で講演

1937(昭和12)年 9 月 第2回国際胃腸学会(パリ)に日本代表の一員として出席

        同年 9 月 国際肝機能不全学会(ヴィン)において講演

       同年 10月 ドイツ婦人科学会総会(ベルリン)において来賓講演(排卵日と月経について)

特別講演:

1937(昭和12)年 消化器学会(名古屋)

1938(昭和13)年 日本医学学会総会(京都)

著作:

1932(昭和  7)年 脳脊髄液診断学

1935(昭和10)年 血清高田反応(独文)

1935(昭和10)年 日独医学論文辞典

1943(昭和18)年 科学と倫理

1951(昭和26)年 結核の化学療法

1956(昭和31)年 老化防止の問題

 

 

 広藤道男博士の取り組み

 

広藤道男先生は、京城大学医学部の医学生だった時の1943(昭和18)年に、電子荷電(今は電子負荷)に出会いました。 このときに、高田蒔博士の血清絮数値(高田反応を定量化した値)が体内の電子量の指標になることと電子を負荷する装置について学びました。

この時から高田博士に師事し、博士が亡くなってからも、体内に電子を負荷することによる生理学的意味の探究と臨床実験を続けて67年間、今日に至っています。

 

1945(昭和20)年、出身地の広島に原爆が投下されるとその被爆者への救護班を結成し広島に赴きます。 爆心地からわずか500mしか離れていない実家は無残に崩壊され父母、姉妹、姪が亡くなっていました。 そういう中で、救護活動を続けたのでした。 その7年後の1952年、広島記念病院内科に勤務していた広藤先生は、原爆被爆者の治療に電子負荷治療器を使って、40名の患者の治療に当たりました。 そして、電子負荷によって被爆による様々な症状が改善されています。

 

1960年、医学博士となり、伊豆逓信病院内科部長、NTT関東電気通信局健康管理所所長などを経て今日まで、電子負荷療法の臨床実験とガンから精神病に至るまでの治療に貢献してきました。

広藤先生は、負荷した電子がなぜ病んだ細胞にまで行って細胞そのものを健康にしていくのかという生理学的研究も繰り返し行っています。

特に当時、つくば市電子総合技術研究所、今の理化学研究所の松本元先生とヤリイカの神経細胞の化都度電位に対する研究を行いました。

「ヤリイカの実験が私にとって最も重要なものでした。 この実験で、電子負荷した人間の血清を使って、弱ったヤリイカの神経線維の活動電位が正常値に戻ることを見つけたのです。 このことから様々な実験と考察が深まり、電子負荷は細胞の中で、エネルギーとなるATPの活性と関係があるという結論に至りました。」

 

  このことから体に入った電子は、

  ・水和電子となって体内を巡り、

  ・弱アルカリ化によって酵素の作用が活性化し、

  ・活性酸素が消去されることがわかりました。

 

そして、電子負荷治療器からは、体にとって必要十分なだけの電子が与えられることが認められたのです。

2007年、90歳のご高齢でありながら、日本臨床抗老化医学会や東京免疫医学研究会で講演をされるなど、現役で活動されました。 これも、高田式電子負荷療法のおかげだと、博士は語っています。

 

広 藤足 跡

1918(大正  7)年 広島市に生まれる

1936(昭和11)年 広高師附属中学校

1944(昭和19)年 京城大学医学部卒業

              同年   兵庫県立病院内科(高田蒔博士に師事)

1947(昭和22)年 東邦医科大学生化学講師(高田蒔博士に師事)

1948(昭和23)年 礼文島(北海道)における皆既日食を絮数反応による観測のため高田蒔教授に

               同行

1952(昭和27)年 非現業共済広島記念病院内科

1956(昭和31)年 原爆障害研究会を設立(代表幹事)被爆者の受けた放射線量算定に従事及び

               負電荷の研究を行う

1960(昭和35)年 医学博士

1962(昭和37)年 関東電気通信局健康管理所所長

1977(昭和52)年 電位療法研究会会長

1986(昭和61)年 健康医学研究所創設、学会発表とコンサルタントを行う

1987(昭和62)年 ブラジル放射能事故により同国原子力委員会の要請で1ヶ月間救援

1992(平成  4)年 ブリアント研究所(KKピーユーサービス所属)講師

2000(平成12)年 細胞改善療法学会を設立

2002(平成14)年 「電子負荷療法の実際とメカニズム-細胞改善序説-」を出版(KKメソテス)、

                   電子与えることを明確にした

2007(平成19)年 日本臨床抗老化医学会で講演(7月)、東京免疫医学研究会で講演(9月)

2008(平成20)年 医療法人 丹伎会 理事

2011(平成23)年 「電子負荷療法の理論」を出版

2013(平成25)年 5月 永眠。享年95歳。高田蒔博士と同じく大往生にて人生の幕を降ろしました。

               広藤道男博士も晩年に渡り大病を患うことなく最後まで人生を全うしました。

 

あとがき

高田式電子負荷治療器は、細胞内のミトコンドリアがエネルギー生産をする場のようなミクロの分子生物学的な世界に、直接電子を送り届けるものです。

それによって、30分ないし60分間、治療板(極板)を肌に触れさせているだけで、体質をゆっくりと改善させることができます。

 

今日では、この理論に近いものは、たくさん出ています。

たとえば、マイナスイオン発生器というものがあります。 しかしこれは、発生するイオンの量は少ないので、病気の予防や治療には役立たないものです。 1万ボルトの交流電圧電位治療器というものもあります。 しかし、それは交流ですから、電子を病んだ細胞に送り届けるものではありません。

 

高田式電子負荷治療器は、電子の働きによって、

   「活性酸素を消去し

   「血液のpHを調整し

   「血液成分と細胞を活性化し

   「血管の老化を防ぎ

   私たちの健康を守り、病気の回復を早めます。

 

〈 補 足 〉

タカダイオンは、ゆらぎがあることが特徴です。 この1/f ゆらぎとはどういう意味合いがあるのかは解説されていません。 1/f ゆらぎの解釈は様々ありますが、次のような解釈が適切であると思われます。

 

 

1/f ゆらぎ                                   (空間ヒーリングより抜粋)

 

自然界に必然性を持ち、存在している規則性をもった癒しの音(観念)

自然界は独特の癒しのリズム(ゆらぎ)に満ちています。
“ ゆらぎ” は宇宙誕生の源泉ともいわれており、私たちに生命の躍動を与えています。
不思議な‘ ゆらぎ ’について、起源と特徴、活用法を、科学の視点よりご紹介します。

 

○ 不思議なゆらぎ

そよぐ風の感触、小川のせせらぎの音、木漏れ日のゆらゆらとした光

皆さんは自然のなかで、リラックスし癒されるという感覚を覚えませんか。
自然界の営みに触れると、心地よい安らぎに包まれるのはなぜでしょうか。

その答えは、宇宙の創まりのもとになった不思議な “ゆらぎ” にありました。

自然界(宇宙)を見渡しますと、すべての事象は常に変化し揺れています。
様々な事象は平均的には一定であるかのように見えても、その平均値のまわりで予測のつかない変動をして、繰り返すことのない一度きりの変化を積み重ねていきます。

皆さんは、 『1/f ゆらぎ ’(えふぶんのいちゆらぎ)』 という言葉をご存知でしょうか。
『 1/f ゆらぎ 』とは、規則正しくはないが、ある法則性をもち、自然界に普遍的に見られる現象で、あらゆる自然現象の変化の源となる法則だといえます。

現在、自然界を支配しているリズムというのが、1/f ゆらぎ のようです。
太古宇宙がビックバンを起こしたときに、種々のリズム 1/f 0(えふぜろじょうぶんのいち)~ 1/f n(えふえぬじょうぶんのいち)が存在していました。 それらのリズムのうち、最も寿命の長かった 1/f ゆらぎ が今も自然界で働いているといわれています。

1/f ゆらぎ は、私たちが心地よいと感じるリズムとして、紹介されています。
宇宙や地球の自然界のなかにも 1/f ゆらぎ に相当する現象がいろいろとあって、私たちの感じる心地よさと深いところでつながっているのではないかと考えられました。

近年、ゆらぎ理論が注目され、人に快感を与えるリズムとして、人間工学的に研究されています。
研究が進むにつれて、1/f ゆらぎ は宇宙線、結晶の格子振動、液体、地球の自転、自然現象、生物など森羅万象に及んでいることが解明されてきました。

そよぐ風、小川のせせらぎ、木漏れ日、星の瞬き、うちよせる波、炎のゆらめき、かげろう、鳥のさえずり、蛍の光など、自然界のあらゆる現象に 1/f ゆらぎ を見ることができます。
自然界の一部である私たちの生理では生体信号や心拍の間隔、呼吸、脳波、目の動きなどに、人間活動においては芸術の分野では音楽の強弱やテンポ、絵画の濃淡の変化などに、人の行為や手作業でつくったものにはゆらぎ が残り、美しさや懐かしさ、温かさを感ずるものは、ゆらぎ をもっています。
物性的には電車の揺れや金属の抵抗、ネットワーク情報流などにも存在します。

 

 心地よさの理由

自然界の営みには 1/f ゆらぎ が満ちていて、心地よく快適で、私たちに安らぎや幸せを感じさせてくれます。
なぜ、私たちは「 1/f ゆらぎ 」に心地よさを感じるのでしょうか。

 

 音楽の心地よさ

音楽と雑音を例に考えてみましょう。
人は教わらなくとも、音楽と雑音を聞き分けることができます。
人は胎教で音楽を喜ぶことから考えると、生まれる前からすでに音楽に心地よさを感じるのだと思われます。
音楽と雑音は物理学的にはどちらも音響振動です。
音が伝わる仕組みは同様で、発生源が空気に圧力の変動を発生させ、これが音波(圧力波)として空気中を伝わって、耳の鼓膜を振動させます。 しかし、音楽と雑音が私たちに与える感じは全く異なります。

いろいろな音楽を調べたところ、私たちが快いと感じる音楽は、周波数の時間的変動が 1/f ゆらぎ になっていることがわかりました。
音楽は、楽譜上のピッチを周波数に換算して分析しても、1/f ゆらぎ にはなりません。楽譜は音楽を記録するための覚書であり、生きた音楽は、楽器や演奏者、音色の変化などの ゆらぎ による、耳に聴こえる音楽で、音楽の面白さは、1/f ゆらぎ にあるといえます。

音楽は期待性と意外性が拮抗した適度な相関性と変化のバランスのとれた快い音で、基本的に 1/f ゆらぎ をしています。
無意識のうちにでも、音楽のメロディー変化が適度に期待通りであれば、予測が楽しめます。かといって意外性がないと単調に感じて退屈してしまいます。
名曲といわれるクラッシクやバラード調の美しく流れるような音楽はきれいな1/f ゆらぎ をしていることが多く、音楽らしからぬ前衛的な曲はこの限りではないということが検証されています。

一方、規則性がなく予測できない 1/f 0 ゆらぎ(後述)は、うるさく不快に感じる音であり、雑音とされます。

音楽には共通の 1/f ゆらぎ という普遍性がありますが、それぞれの曲には固有性もあります。
しかし、音楽が時代や環境、文化を超えて好まれるのは、音楽を快いと感じる共通の価値観が普遍的な性質だからと考えられます。

音楽は心地よく聞こえて快感を覚え、雑音はうるさく聞こえて不快に感じることで、音楽と雑音を聞き分けることができるという私たちの感性の源は、生体のリズムにあります。

 

○ 生体のゆらぎ

自然界の一部である人間の生体におけるリズムもまた ゆらぎ を伴っていることがわかりました。
人体という複雑なシステムをコントロールするために、体内で情報伝達の役割を担っているのがニューロン(神経細胞)と軸策による神経回路です。
神経は蜘蛛の巣のような形の細胞で、身体の隅々まで繋がっています。
神経細胞は、様々な情報を電気的な信号として伝えることで、その機能を果たしており、神経細胞から神経回路を通って脳に達し、また同じように逆の経路で末端の細胞にまで伝わります。

生体のニューロンから生体信号として発射する電気パルス(電気信号)の間隔を調べたら、1/f ゆらぎ をしていました。
心臓の拍動もこの電気信号で起こっているため、心拍リズムの間隔は、きれいな 1/f ゆらぎ になっています。
生体のリズムは神経細胞が発射する電気信号で決まり、生体リズムは全て 1/f ゆらぎ に従っているという発見でした。
体温の変化、呼吸数、目の動き、脳波(特にα波)にも 1/f ゆらぎ があることが検証されています。

実際に、手拍子でリズムを刻むと 1/f ゆらぎ は現れますが、メトロノームの音を聴きながら手拍子を打つと、間隔のゆらぎは現れずほとんどランダムになります。
メトロノームに合わせようとするために生体固有のゆらぎが消えてしまうようです。
手拍子を打っている人も、聞いている人もこのゆらぎには気がつきません。
なぜかといえば、生体そのものが 1/f ゆらぎ のリズムをもっていて、精度が同じであるためわからないからです。

人間の生体機能の制御は全て電気パルスで行われ、その基本的なゆらぎは 1/f ゆらぎ であることがわかりました。
さらに、生体はこの 1/f ゆらぎ をうまく活用していて、ゆらぎがある方が機能をコントロールしやすいのではないかと考えられています。

例えば、目の動きは常に焦点に合っているわけではなく、前後にふらふらと動いています。それは、見るものの位置が変わったときに、すぐに焦点を合わせやすいからです。
焦点だけでなく、目玉もちょこちょこ絶えず動いているのは、網膜の上の感度を調整することで像を捉えているからで、目玉の動きを止めると見えなくなります。

同じ臭いが続くと慣れて感じなくなるように、感覚は変化がないと刺激として感じにくくなります。
生理機能のいたるところに 1/f という微妙なズレが見られるのは、変化を感じて調整するための刺激としての意味があるのかもしれないと考えられています。

また、生体は、ゆらぎを巧みに活用して、小さなエネルギーで効率よく働き、自律性や柔軟性を発揮する仕組みをもっていることがわかりました。
例えば、脳の柔軟な認知の過程やひらめきにもゆらぎが有効に働いていることが検証されています。

スーパーコンピューターとチェスの世界チャンピオンがチェスの試合をして、最終的にはコンピューターが勝ち、このとき約5万Wの電力を消費しましたが、チャンピオンの脳は複雑なシステムにもかかわらず、エネルギーとして1Wしか使っていませんでした。
このように、生体はゆらぎにより、複雑なシステムを省エネでうまく制御しています。
このゆらぎを活用した仕組みはロボット技術やネットワークの制御など様々な分野に応用されています。

脳から出る脳波にも 1/f ゆらぎ があり、脳波と精神活動の間には、極めて深い関係があることが明らかにされています。
脳波は5種類に分類されており、それぞれ、脳波の波形、周波数、意識の状態ともに異なります。

 

・δ(デルタ)波 : 1~3Hz : 無意識、熟睡している時に出ている脳波
・θ(シータ)波 : 4~7Hz : 瞑想、ひらめき、まどろみ、浅い眠りの時の脳波
・α(アルファ)波 : 8~13Hz : 集中、リラックス、心身ともに安らいでいる時の脳波
・β(ベータ)波 : 14~30Hz : 心配、緊張状態、一般的に日常生活をしている時の脳波
・γ(ガンマ)波 : 30Hz以上 : 怒りや興奮状態の時の脳波

 

人は、起きて活動しているときなどは、五感(聴覚・触覚・視覚・味覚・嗅覚)の働きにより、意識は緊張している状態にあり、β波が多く現れ、ストレスを招きます。
また、休む暇なく緊張状態で活動していると、β波の状態が続き、ストレスが蓄積され体調を崩すこともあります。
しかし、心身ともに極めてリラックスした状態になると、脳波はβ波からα波へと変わり、さらに開放されると、θ波が現れます。

α波は、安らいでいるときや集中しているときに出る脳波で、健康な人であれば、肩の力を抜き目を閉じて安静にしていれば頻繁に現れます。
α波は、脳内にβ-エンドルフィンなどの快感ホルモンを分泌させ、免疫細胞を活性化し治癒力を高めるともいわれています。

普段からα波やθ波が多く現れるようにコントロールすることができれば、リラックスしたり集中したりできることになります。
その方法の1つとして、 1/f ゆらぎ が様々な形で積極的に活用されつつあります。

このように、健康な生体のリズムは基本的に 1/f ゆらぎ をしているといっても良いでしょう。

研究では、生体のリズムが自然界のリズムと合致したときに人は快感を覚える、という仮説はほぼ間違いないとしています。
よって、ゆらぎ のなかで、1/f ゆらぎ が私たちに心地よさや安らぎを与えてくれるのは、人間の生体リズムも 1/f ゆらぎ になっているからだといえます。

 

 1/f ゆらぎ の特徴

ゆらぎの分析

「ゆらぎ」 とは何でしょうか。
ゆらぎ 自体をはっきり定義するのは難しいのですが、ゆらぎ とは整然と並んでいるものが少しズレルことを意味し、ものの空間的時間的変化や動きが連続的だけれど一定ではなく、部分的に不規則な様子ともいえます。

ある物理的な量や質が刻々変化する時、その量や質が平均的には一定の周期(間隔)を示しているように見えますが、正確に測定するとわずかなズレが出ていることがあります。
その変化は微妙で、完全に予測できないようなズレとなっています。この予測できないようなズレが ゆらぎ であるといえます。

ゆらぎ とは、時間の経過や空間の変化に伴い、物理的な性質や状態が変化していく様子を表すものです。
現象の変化を測定し、得られた値をグラフに描画していくことで、周波数や音、色、光などの様々な現象の変化を全て波形のグラフに描くことができます。
さらにその波形の変動に規則性を見出すため、数学の「フーリエ変換」という分析方法で、複数の単純な変動に分解することができます。

これは、ある変動がいかに不規則に変化しているように見えても、それらは規則的にゆったり変化している性質と規則的にせわしく変化している性質、というようにいろいろな加減の変化を重ね合わせることによって表現するという手法です。
つまり、どのような変動でも単純できれいな繰り返し変動の重ね合わせとして分析できるという考え方です。

こうして分析したものをそれぞれの成分がどのように含まれているかを、スペクトルという一種の成分分析表に表すとその性質が分かりやすくなります。
例えば、太陽の光をプリズムに通すと、太陽の光の成分が波長(周波数)の違いによって、虹の七色に分離されることはよく知られていますが、これが光のスペクトルです。
無色に見える太陽の光は虹の七色を含んでいることを表しています。
このようにスペクトルに表すといろいろな性質が分かりやすくなります。

ゆらぎについても同じで、いろいろな速さで変化するゆらぎを、ゆっくり変化する成分がどれ位で、速く変化する成分がどれ位の強さで入っているのかを示したものが「パワースペクトル」というわけです。

 

1/f とは

宇宙スケールの大きい変動から自然現象、生物の生理の変動を分析して調べてみると、ゆったりした変動(振動数が小さく周期が長い)の含まれる成分の度合い は大きく、せわしい変動(振動数が大きくなり周期が短い)になればなるほど、その変動に含まれる成分の度合いは小さくなっていくことがわかりました。

例えば、風速の変化で考えると、微風から強風までの変動幅が大きい変動は比較的ゆったりと起こっています。
そのゆったりとした変化の上に小刻みに、せわしく小さな変動がのって起こっているということです。

つまり、自然界のゆらぎは一見無秩序に見えますが、ゆらぎの大きさ(パワースペクトル)が大きいほど頻度(振動数)が小さくなるという美しい反比例の秩序があります。
一定期間内の同じ振動状態の繰り返しを、周波数「f」で表すことから、変動の大きさが振動数に反比例している変化は 1/f 1 = 1/f と表現され、 『 1/f ゆらぎ (えふぶんのいちゆらぎ)』 と呼んでいます。
自然現象をパワースペクトル分析するときれいな 1/f になるといわれています。

fとは frequency(フリクエンシィ:周波数、振動数、頻度)の頭文字の「f」で、周波数とは、振動、波動などの現象が単位時間(ヘルツの場合は一秒)当たりに繰り返される回数で、振動や波動の周期の逆数であり、単位はヘルツ(Hz)が使われます。


ゆらぎのスペクトル

ゆらぎ現象では、含まれる変動成分の振幅と振動数は広範囲に分布していますので、縦軸横軸ともに等間隔目盛りでグラフを描くよりも、それぞれ等間隔で10倍ずつ増えていく対数メモリを使うと変化がわかりやすくなります。
対数はlog(ログ)という記号で表し、数式では、 y=1/x → log y=-log x と置き換えることができます。
対数は広い範囲に散らばった数値を縮めて変化をわかりやすく捉えるのに便利なスケールです。

このようにして、変化を表す波形をフーリエ変換した値を両対数グラフ(関数グラフの一種)に表すことで、その分布から性質を理解することができます。

 

このグラフでパワーレベル(P)を縦軸に、周波数(F)を横軸に比例関数的にとり、測定値を点で表示して、ゆらぎを見ます。
ゆらぎには大きく分けて、3種類の性質があります。

1/f ゆらぎ をグラフに表すと、測定値の点は周波数が低くパワーレベルが強い左上から、周波数が高くパワーレベルが弱い右下へ、マイナス45度の角度の直線に沿って描かれ、反比例の法則性を示します。
対象によって、完全にこの形をとるわけではなく、多少のばらつきはありますが、基本的に値が 1/f のラインに沿って多く示されるのは、 1/f にゆらいでいるといえます。

様々な現象の測定値の分布を表示したとき、グラフ上の傾きが 1/f よりきつくなる場合も、緩くなる場合もあります。
一般に、ラインの傾きがきつくなれば、突発的な変化が少なく、次を予測しやすい規則正しい波形になります。
これが‘ 1/f 2 ゆらぎ ’(えふにじょうぶんのいちゆらぎ)と呼ばれるもので、グラフ上では 1/f よりも鋭い角度で右下に下る値となります。
変化の少ない規則的で単調なゆらぎで、時計の秒針や機械的な電子音、砂丘の風紋は、ほぼこの形をしています。

それに対して、傾きが緩やかになれば、突発的な変化が頻発しますから、次を予測しにくい波形になります。
そして、傾きが 0 になると、 P = 1/f 0 = 1 となり、周波数に関係なくパワーレベルが1に集約されるので、高い周波数成分も低い周波数成分も均一に含まれた値は F (周波数)に平行になります。
これを『1/f 0 ゆらぎ(えふぜろじょうぶんのいちゆらぎ)』と呼び、一般的に「雑音」といわれ、やかましく耳障りな音や不快感を覚える色彩、苛立ちを感じる配列などがこれに相当します。

つまり、1/f 0  と 1/f 2 の間の、傾き -1 の『1/f ゆらぎ』は、適度な予測性と適度な意外性とが共存し調和している状態、つまり、規則正しくはないがある法則性をもったリズムといえます。

 

 ゆらぎの活用

実際に「 1/f ゆらぎ 」を取り込み、その効果を活用するにはどうすればよいのでしょうか。
その方法は簡単で、「 1/f ゆらぎ 」を見たり、聴いたり、体で感じたりすればいいのです。
私たちが日常、癒しを求めてあまり意識せずにやっていること―
そう、五感を使って、豊かな自然の営みや美しい絵画や音楽などの芸術に触れ、リラックスして心身を癒すことです。

外界から 1/f ゆらぎ の刺激を受けることで、生体リズムに生命の躍動がもたらされます。
生物はゆらぎのある環境下で進化し生きてきた過程で、外界のゆらぎに対応しながら、1/f ゆらぎ の刺激を感知すると、無意識のうちに自動的に活用していると考えられています。
人間に限らず、1/f ゆらぎ の刺激を享受することにより生命は活性化するという効果は、動物や植物にも及んでいることが実験で証明されています。

1/f ゆらぎ は解明が進みつつあり、その応用の分野では大きな可能性を秘めています。

 

音楽では、1/f ゆらぎ をもつ音楽を聴いているときにα波が出やすく、伝統的な名曲は 1/f ゆらぎ を示すことが分かってきました。

最近は癒しの音楽として、リラックス効果を狙って、1/f ゆらぎ をもつ音を重ねてつくられた音楽が、BGM的なものから音楽療法を目的としたものまで、多く出回るようになりました。
乳牛や鶏に 1/f ゆらぎ をもつ音楽を聴かせて飼育した結果、生産増が認められたという報告や食品の熟成、植物の栽培に用いている事例もあります。

医学の分野では、心拍ゆらぎなどから、病を診断する研究が現れました。
心拍や脳波のような健康情報のデータを分析すると、健康なリズムは適度にゆらいでいるため、ゆらぎがないのは不自然で不健康だとしています。
1/f ゆらぎ の電気刺激を臨床に応用して効果が得られたことにより、精神的な影響も深く関係した複雑な生理機能の改善には、不規則性の中の調和( 1/f ゆらぎ )の概念は重要である、とした見解もあります。

ものづくりにおいては、機械で精密に加工してしまうと、1/f ゆらぎ は失われてしまうため、生産性や効率性を優先させて、機械的に大量生産された製品や近代的なビルなどには基本的に 1/f ゆらぎ は存在しないといわれています。
現代のような大量生産、大量消費の社会では、1/f ゆらぎ のあるものは淘汰されてしまい、効率的でゆらぎのないものに囲まれて、息が詰まる思いをすることも少なくないと思います。

そこで、ものづくりに 1/f ゆらぎ を数学的に応用すると、1/f ゆらぎ 規格のものを生産ラインにのせてつくることができます。
既に、商品化されたものも数多くあり、なかには、特許を得ているものもあります。
例えば、生地の糸、デザイン、扇風機、泡風呂、リラクゼーション装置などがあります。

このような発想で日本の伝統的な建築を見直してみると、木と紙で構成され、自然の木肌や細かい凹凸を生かした、かつての日本家屋は、人が生活する場としては、非常によくできていて、理想的な 1/f ゆらぎ をもっているといえます。
木目構造の年輪の間隔ゆらぎなどは長期に渡る気温変動の 1/f ゆらぎ によるものと推測され、床柱、梁、畳表、竹のすだれ、土壁など、目につくところはほとんど、空間図形として 1/f ゆらぎ 模様をもっています。
生活様式でも日本人は自然と親しみ、そのリズムをうまく取り入れてきたものと思われます。

このように、1/f ゆらぎ の刺激を応用することで、ストレスの多い現代社会に安らぎを与えることができるというわけです。

 

 

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