熱中症対策

 

熱中症対策に!経口補水液OS-1 

「OS-1(オーエスワン)」は、WHOの提唱する経口補水療法の考え方に基づいた飲料です。米国小児科学会の指針に基づき、電解質と糖質の配合バランスを考慮した経口補水液(ORS)です。

消費者庁による「特別用途食品 個別評価型病者用食品」の表示許可を受けており、乳幼児から高齢者の軽度から中等度の脱水状態の方の水・電解質(塩分等)を補給・維持するのに適しています。

 

OS-1の基礎知識と正しい使い方を説明します。

ORS(Oral Rehydration Solution)とは、水分と電解質をすばやく補給できるようにナトリウムとブドウ糖の濃度を調整した飲料です。

 

どんなときに適している?

1:下痢・嘔吐・発熱に伴う脱水状態

風邪やウイルス性腸炎などで下痢・嘔吐・発熱による発汗を繰り返すと、多くの水分と電解質(塩分)を同時に失い、脱水状態になる危険性があります。特に乳幼児や高齢者は注意が必要です。

脱水状態時には、カラダから失われた水分と電解質(塩分)をできるだけはやく補う必要があります。OS-1は水分と塩分とを素早く吸収できるようにブドウ糖の濃度や塩分濃度が調整されています。

一 般的なスポーツドリンクの塩分濃度は、軽い汗(軽運動、入浴時、寝汗)の塩分濃度と同じくらいになっています(10~23mEq/L)。一方、発熱にとも なう中等度発汗の塩分濃度は軽い汗の約2倍、嘔吐物は約4倍、下痢便中では約4~6倍の濃さになっています。このようなときに失った塩分を補いやすいよう にOS-1の塩分濃度が設定されています(50mEq/L)。

健康なときにはスポーツドリンク、脱水状態時にはOS-1と、必要に応じて使い分けるようにしましょう。

2:経口摂取不足による脱水状態

一日に必要水分量の約半分は、食事から摂っています。そのため食事が十分に食べられなくなると、摂取する水分量も少なくなります。高齢になるほど脱水状態に陥りやすいく、食事量が減少してくるとさらに脱水状態に陥る確率が高くなります。

このような高齢者の特徴を念頭に、普段の食事への配慮が大切です。食事量が減ってきたら、栄養状態だけでなく脱水状態にも注意してください。

脱水状態に陥った高齢者の方々で1週間、水分補給として「OS-1を中心に飲んだ方々」と「ミネラルウォーター(MW)を中心に飲んだ方々」とで比較したところ、OS-1では脱水状態から回復したが、MWでは十分に回復できなかったという報告もあります。

3:過度の発汗による脱水状態

汗は皮膚表面にある汗腺から出ています。この汗腺には、ナトリウム(塩分)を再吸収する能力があります。

軽い汗の場合は塩分の再吸収が十分に行われるので、塩分が薄くサラサラした水っぽい汗になります。一方、過度の発汗になると塩分の再吸収が追いつかなくなり、塩分の濃い汗になってしまいます。

暑熱環境下(暑い環境)では、仕事やスポーツで過度の発汗になりやすく、大量の水分と塩分を同時に失い、脱水状態になりやすくなります。

季節の変わり目で、まだ暑さに慣れていない時期にも過度の発汗になりやすいので注意してください。

 

経口補水液OS-1の正しい飲み方

飲むタイミング

嘔吐や下痢および発熱などがあるときや食事量が減り続けているとき、暑熱環境での発汗では軽度から中等度の脱水状態に陥りやすいです。医師の診断を受けるとともにOS-1の飲用をおすすめします。

暑熱環境下での脱水状態は熱中症を発症しやすいので、十分な注意が必要です。喉が渇く(徴候が現れる)前に早めにこまめにOS-1を飲むようにしましょう。

飲み方

胃腸の調子が悪いなど、冷たいものが飲みにくい場合は、常温で飲むのが良いでしょう。温めても良いですが、沸騰させないようにしてください。発熱があるときや暑い場所で冷たいものが欲しい場合は、冷やして飲んでも構いません。

他の飲み物と混ぜてしまうと組成濃度が変わり、水分や塩分が効率的に補給できなくなる場合があります。どうしても飲みにくい場合は、ノンカロリーシロップ等を用いると良いでしょう。

OS-1のゼリータイプで咀嚼・えん下が困難な場合にも用いることができる「OS-1ゼリー」もあります。

飲む量

成人の場合、500〜1000mlを一日の目安量として、脱水状態に合わせて適宜増減して飲みましょう。健康な場合に飲んでも問題ありません。

 

経口補水液OS-1(オーエスワン)の基礎知識と飲み方について説明しました。

OS-1にはナトリウムとカリウムが比較的多く含まれています。高血圧、腎臓病などの疾患がある方は、飲む前にかかりつけの医師に相談しましょう。

OS-1は「水の救急箱」としてご家庭で常備しておくのもおすすめです。ただし、賞味期限は、製造後9ヵ月です。

開栓後は冷蔵庫に保管し、24時間以内に飲みきってください。

 

 

水分は必要、でも摂り過ぎも禁物!?熱中症対策で気をつけたいポイント 

暑い夏、気をつけたいのが熱中症。屋外で運動していたりすると気持ち悪くなったり、顔が真っ赤になったりして、慌てた経験のある方もいるのでは?

こんな身近な病気である熱中症、しっかり対策しておきたいものですよね。ここでは、熱中症の対策と注意点についてご紹介します。

 

熱中症?と思ったらすぐにしたい対策

熱中症とは

気温が高くなることで体内の水分や塩分のバランスが崩れたりして起こる症状の総称です。熱中症によって亡くなった人は平成22年で1,718人にのぼり、そのうち約8割が65歳以上となっています。

熱中症には、4つの種類があります。

  • 熱失神:めまい、失神が起こる
  • 熱けいれん:痛みを伴ったけいれんが起こる
  • 熱疲労:汗をかく。めまい、吐き気などを伴う
  • 熱射病:汗が出ず、高熱が出ることも。めまい、吐き気も伴う

これらの症状が見られる場合、熱中症の疑いがあります。これらの他にも、頭痛・皮膚の乾燥や赤み・脈が早くなるなどの症状が挙げられます。

簡単にできる熱中症予防法

まずは、暑さを避け、体温を下げる工夫をすることが大事です。

暑さを避けるためには、日陰を選んで歩いたり、日傘をさす、帽子をかぶるなどの予防策が有効です。また節電・エコが叫ばれるご時世ではありますが、適度な冷房機器の使用は身体を守るためにも必要です。扇風機やサーキュレーターなどを活用して、エコに暑さをしのぎましょう。

体温を下げるためには、こまめな水分補給が有効です。しっかりと汗をかいて体温調節を促し、意識して水分を摂るようにしましょう。人間は軽い脱水状態に陥ると、のどの渇きを感じないからです。

また、水分補給の際には、一気に摂取してしまうと一気に排出されてしまいます。ゆっくり時間をかけて飲むようにしましょう。

熱中症になってしまったら?覚えておきたい応急処置の方法

熱中症の疑いがある場合は、しっかり適切な応急処置を行いましょう。

まず、涼しい場所に避難し、できるだけ衣服を脱がせ、うちわや扇風機で風を送って身体から熱を逃します。このとき、足を高くして寝かせると、脳への血流が保たれます。

氷のうや冷却材があれば、首の後ろや脇の下、太ももの付け根といった太い動脈が通っている場所に当てます。

意識があれば、スポーツドリンクなど塩分も補えるものを飲ませましょう。できるだけ冷やした、冷たいものがいいです。

意識がないときや吐き気を訴えている場合は、胃が弱っているので、水分を飲ませるのは危険です。救急車を呼び、救急隊の指示に従いましょう。

軽度の症状ならこうした対処法で改善します。改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。意識がないなど重症の場合は、救急車を呼んで迅速に処置しましょう。

 

実は飲み物は危険!?気をつけたいポイント

冷たい飲み物には注意しよう

暑いからといって冷たいものを飲み過ぎるのも実は危険です。熱中症の応急処置には冷たい飲み物が有効ですが、まだ熱中症になっていない段階ならば、なるべく冷たすぎないものを摂取しましょう。

冷たい飲み物は、身体を冷やしてしまいます。身体が冷えると血行が悪くなり、必要な栄養素が運ばれなくなります。また内蔵や筋肉の動きを鈍らせることにもなります。

また体温が下がると免疫力も低下するため、あらゆる病気にかかりやすくなってしまいます。冷たいものを飲みたい気持ちをグッと抑えて、常温のものや温かいものを飲むようにしましょう。

 

重病につながるかも!?ペットボトル症候群

ついつい手軽に買ってしまうペットボトル飲料。今やコンビニや自動販売機で、どこにいても手に入れられますよね。しかしこのペットボトル飲料には、気をつけておきたいポイントがあります。

ペッ トボトル飲料の中でも、甘いジュースやスポーツドリンクなどには、大量の糖分が含まれているものがあります。こうした飲み物から糖分を摂取すると、血糖値 が上がってさらにのどが渇き、さらに飲み物を飲んで血糖値が上がり……と、気づかないうちに大量の糖分を摂取してしまうのです。

こうして急に大量の糖分を体内に入れると、急性糖尿病になる可能性があります。すると身体の倦怠感や意識障害などの症状を引き起こし、入院しなければいけなくなることも。

こ うした症状を「ペットボトル症候群」と呼びますが、ペットボトルで手軽に摂取できる飲み物による症状は他にもたくさんあります。例えば血糖値の上昇を抑え るためにインシュリンを大量に分泌することによって、低血糖症に陥ることもあります。また、糖分の過剰摂取により、生活習慣病が引き起こされることも。

こうした症状を予防するために、水分はなるべく水やお茶で摂取するようにしましょう。もしスポーツドリンクが飲みたい場合は、2~3倍に水で薄めて塩を加えることで、糖分を抑えることができます。

 

グッズ活用で手軽に!屋外での暑さ対策の方法 

クーラーの効いていない屋外に、真夏の日中に出ると、過酷な暑さが待っています。きちんと対策しないと熱中症になってしまう恐れもあり、大変危険です。

そこで、著者が実践している「屋外での暑さ対策法」について紹介したいと思います。

 

屋外での暑さ対策法

その1:湿らせたタオル

屋外で長時間過ごすことになるときは、汗をかくことも考えて、必ずタオルを持っていきます。そんなタオルを水で絞って湿らせておくと、汗を拭くときにもヒンヤリ気持ちよく、暑さを和らげてくれます。

湿らせたタオルは保冷剤と共にビニール袋などに入れて持っていけば、炎天下でも温まらずに、気持ちよく汗を拭くことができますよ。

湿ったタオルを直接カバンに入れると、カバンやそのほかの物も濡らしてしまうので、必ず袋などに入れてください。

その2:ペットボトルで凍らせたお茶を持参

ステンレスの水筒でお茶を持っていくから、ペットボトルはいらない・・・という方もいらっしゃるかもしれません。ですが著者は、長時間屋外に居ることになるときは、あえて凍らせたペットボトルのお茶を持参します。

ペットボトルのお茶を凍らせておけば、冷たいお茶を飲めるのはもちろんですが、それ以外にも利点があります。それは、氷を使って体を冷やせることです。

凍らせたお茶入りのペットボトルを首の後ろに乗せるだけで、かなり涼しく感じ、熱中症対策になります。顔が火照るときにおでこやほっぺを冷やすのにも便利です。

その3:扇子を持っていく

風が吹くと、体感温度がグっと下がりますよね。ですが、風のない炎天下の屋外では、風は自分で起こさなければなりません。

風を起こすために、うちわを持参するのも良いのですが、うちわは案外かさばりますし、あまりおしゃれではないですよね。

そこで活用するのが、扇子です。折りたためてコンパクトに持ち歩けますし、うちわよりもおしゃれに見えてしまいます。

 

費用を抑えて暑さ対策するコツ

暑さ対策できるグッズは、100均でもたくさん販売されていますし、家庭にあるもので代用できるものもあります。

ペットボトルは、ジュースを飲んだ後のペットボトルを再利用すれば良いだけですし、家庭にあるタオルをただ濡らして、ケーキを購入した際に入っていた保冷剤とともにビニールに入れておけば、これといってお金はかかりません。

扇子も、100均で可愛らしいものがたくさん販売されていますので、洋服に合わせてコレクションしてみるのも面白いですよ。

特別費用をかけなくても、暑さ対策は簡単にできます。

 

屋外での暑さ対策の注意点

あまりにも長時間、炎天下の屋外で過ごすことになる場合は、せっかくの凍ったペットボトルも溶けてしまいますし、保冷剤も溶けて、濡れタオルもぬるくなってしまいます。

そうなると、暑さ対策の意味がなくなってしまうので、4~5時間屋外で過ごす場合には、保冷バッグに保冷剤を入れて持っていったほうが良いでしょう。

保冷バッグを持っていけば、保冷バッグの中にペットボトルを入れて溶けるのを防いだり、中の保冷剤で体を冷やすこともできます。

 

屋外での危険なほどの暑さは、グッズを活用して、ちょっとした工夫をすることで乗り切ることができます。

熱中症予防のためにも、真夏の長時間のお出かけの際には、しっかり暑さ対策をするようにしましょう。